“something” と “anything” は英語を習い始めて、すぐに学習する重要ワードですよね。
よく使う単語ですが、厳密な使い分けについては、ネイティブでも議論が分かれることがあるようです。
今回はそんな、 “something” と “anything” の違いについて詳しく解説していきます。
結論:指す範囲が違う
また、基本的に “something” は肯定文で、 “anything” は否定文で用います。
そもそも文法的に “something” と “anything” は、不定代名詞と呼ばれ、漠然と物を表すときに使います。
どちらも文の中で、主語、目的語、補語の位置で用いることができます。
まず、それぞれの単語が持つ意味の違いを解説した後に、実際に文中で使用する場合を見ていきましょう。
意味:具体的なイメージの有無
まず “something” を用いるのは、示したい範囲が明確な時です。
と言った場合、漠然と「飲めるもの」を表していますが、中でも文脈によって、ドリンクメニューなど決まった範囲の中での飲み物を指します。
対して、 “anything” は全てを含むときに用いるものです。
この場合は、飲めるもの全てという意味を持ちます。つまりトマトジュースでも、牛乳でも、ただただ飲めるもの、というニュアンスがあります。
場合分け:肯定文、否定文、質問文、勧誘・依頼文
次は、肯定文、否定文、質問文と勧誘・依頼文の4つの場合に分け、それぞれの場合で”something” と “anything” をどう使い分けるか解説します。疑問文は単純な質問文と、何かを頼んだり、依頼したりする文とで使い方が異なるので、2つに分けてあります。
肯定文
(あなたに話すことがあります。)
・I feel like I can do anything.
(何でもできる気がする。)
基本的に肯定文では、「何か」「あること」を意味する “something” を使います。
“anything” は、肯定文で用いると「何でも」の意味になります。この例文の場合は、「やること全て」ができる気がするという意味を持ちます。
否定文
(何かがおかしい)
・I don’t know anything about him.
(私は彼については何にも知らない)
“something” は否定文で文中、つまり目的語、補語としては使えません。ただし、主語としては「何か」の意味で使えます。
否定文では主に “anything” を使いましょう。
質問文
(彼はどこか具合が悪いのですか?)
・Do you know anything anything about her?
(彼女について何か知っていることはない?)
質問文では、「質問する人が答えに見当が付いているかどうか」、が使い分けのポイントです。
答えがおそらくYes で、さらに詳細な情報を聞く前提で用いるのが、 “something” です。例文の場合、「彼の具合が悪そうだ」というのが、実際に会ってなどして分かっているので質問している、というニュアンスを持ちます。
対して、 “anything” は答えが Yes か No かは分からないが、聞くことに意味がある場合に使います。例文では、相手が彼女のことを知っている確証はないけど聞いてみる、というニュアンスが含まれています。
勧誘・依頼文
(何か食べるものはいかがですか?)
・Would you like anything to eat?
(何か食べるものはいかがですか?)
基本的に勧誘・依頼文で厳密な使い分けの違いはありません。
ただし、例文のようにレストランで何かオーダーを取る場合、 “something” を用いれば、食べられるもの全てではなく、メニュー内の食べ物という明確な範囲があることを意味することができます。
実際には、 “anything” をこの状況で使うこともネイティブの方にとっては自然なことのようです。これは、話の流れで分かるという説明や、範囲指定が省かれているから(Would you like anything to eat from food menu? のように)としています。
勧誘・依頼文の場合は、使い分けにあまりこだわらなくても良いでしょう。
まとめ
以上、この記事では、”something” と “anything” の違いについて解説しました。
- something:明確な範囲を示す
- anything:漠然とした範囲を示す
とてもよく使う単語なので、使い分けをきちんとできると、よりレベルアップした英語を話せるようになるのではないでしょうか。