「シュノーケリング」と「ダイビング」の5つの違いとは?

違いのギモン

「シュノーケリング」や「ダイビング」と言えば代表的なマリンスポーツですが、両者は同じ意味ではありません。皆さまは、違いをご存知でしょうか。

今回は「シュノーケリング」と「ダイビング」の 5つの違いについて解説します。

☆「ダイビング」「シュノーケリング」の違いをざっくり言うと……

シュノーケリングダイビング
散策地点浅い深い
使用する器材3種類13種類
年齢制限なし10歳以上
資格なしCカード
体への負荷特になし減圧症になる可能性あり

【1】散策地点の違い

「シュノーケリング」では、水面または比較的浅い水中を散策します。

一方、「ダイビング」では、潜水を目的として深い水中を遊泳します。何も道具をつけずに潜水することを「スキンダイビング」と言い、道具を身にまとって潜水することを「スキューバダイビング」と言います。以後、後者に焦点を当てた解説を行います。

【2】使用する器材の違い

「シュノーケリング」で使用する器材は以下の 3つです。

  1. シュノーケル
  2. マスク(水中眼鏡)
  3. フィン

➊は浅い水中で呼吸をするためのパイプ状の道具です。下部を口にくわえ、吸気口となっている上部を水面から出して呼吸をします。➌は水中を素早く移動するために足に装着する道具です。

 

これに対して、「ダイビング」では 先程の 3種類に加えて以下の10種類の道具を用います。

  1. 空気タンク
  2. レギュレーター
  3. ゲージ
  4. 保護スーツ
  5. グローブ
  6. ブーツ
  7. ウエイト
  8. BCD
  9. オクトパス
  10. ダイブコンピュータ
➊と➋は、深い水中でも呼吸を行えるようにするための道具です。➌は水深を測る器材です。➍は体温の低下を防いで有害生物から身を守るための衣服です。➐は保護スーツの浮力を相殺して潜水をしやすくするための器材です。

➑は浮力を一定に調整するための器材です。➒はレギュレーターに不具合が生じた際に使用する呼吸器具です。➓は潜水時間や水温などの情報をリアルタイムで知らせる器材です。

【3】年齢制限の違い

「シュノーケリング」には年齢制限がありません。子どもからお年寄りまで誰もが楽しめます。

一方、「ダイビング」は 10歳以上の人から楽しめるという下限が設定されています。上限は設定されていません。

【4】資格の違い

「シュノーケリング」をする上で、資格は必要ありません。誰もが気軽に楽しめます。

一方、「ダイビング」をする上では Cカードという資格を持っていることが望ましいです。Cカードは、民間の団体からダイビングを安全に行うための知識や技能について指導を受けたことを証明するカードです。

 

Cカードを持たないことが法的に禁じられているわけではありません。しかし、深い水中を散策する「ダイビング」では多くの危険が伴うため、「ダイビング」をする際には Cカードの提示をダイバーに求めることが多いです。

ただ、Cカードを持っていない人がダイビングを気軽に楽しむ方法もあります。それは、「体験ダイビング」です。「体験ダイビング」では、インストラクター同行のもとでダイバーは海に潜ることが出来ます。

【5】体への負荷の違い

比較的浅い水中を遊泳する「シュノーケリング」では体への負荷はあまりありません。

一方、深い水中を潜水する「ダイビング」では、水圧の変化によって減圧症という症状が引き起こされる可能性があります。

 

減圧症とは、ダイビングしている最中に体内に溶け込んだ窒素がダイビング後に地上で膨張することで目まいや激痛が引き起こされる症状のことを指します。

減圧症は水圧の変化によって起こることであるため、潜水時間を長くしすぎないように注意することや、一気に水圧が変化しないようにゆっくりと浮上することで予防することが出来ます。

まとめ

以上、この記事では、「シュノーケリング」と「ダイビング」の 5つの違いについて解説しました。

シュノーケリングダイビング
散策地点浅い深い
使用する器材3種類13種類
年齢制限なし10歳以上
資格なしCカード
体への負荷特になし減圧症になる可能性あり

「シュノーケリング」と「ダイビング」はどちらもマリンスポーツですが、やり方にはそれぞれ違いがあります。どちらにしても、陸上ではない場所でのスポーツであるため、細心の注意を払った上で存分に楽しむようにしてくださいね。