「執務」と「業務」の違いとは?意味から使い分けまで解説

違いのギモン

日本語には意味が似ているが、きちんと違いがある熟語がたくさんありますよね。

そして、区別しなくても問題ない熟語もありますが、入れ替えて使ってしまうと変に聞こえてしまう熟語もあります。

そのような言葉としては、「執務」と「業務」があげられるでしょう。

 

例えば、「彼は本日、山で木を切る執務をしている」と言うのはおかしいです。

この場合には、「業務」しか用いることができません。

では、「執務」と「業務」では何が違うのでしょうか。

答えられないという人も多いと思います。

そこで、今回は「執務」と「業務」の違いについて解説していきたいと思います。

結論:「執務」は「業務」の一種

まず、「執務」は主に事務作業をしている時に使われます。

一方、「業務」とは、私たちが一般的に行っている仕事のことです。

つまり、「執務」は「業務」の一種なのです。

「執務」をもっと詳しく

「執務」は主に事務作業をしている時に使われます。

そのため、肉体作業をしている時に「執務」が使われることはありません。

例えば、「本日はペンキ塗りの執務を行った」などとは言いません。

そして、「執務」は仕事そのものではなく仕事をすることを指しています。

 

また、「執務」は仕事をするためのものの名称に使われることもあります。

例えば、「執務机」は事務作業をするための机を表していますよね。

そして、「執務」は公的な仕事で使われることもあります。

例えば、議員の秘書などが行う仕事のことを執務と呼ぶ場合もあるでしょう。

 

ちなみに、「執務」の「執」には「しっかり守る」「しっかり保つ」などの意味があります。

「執務」の使われかたの例

  1. 本日は9時から17時まで執務を行った。
  2. 彼の秘書は執務をふつうの人の半分の時間で終えることができる。
  3. 今年は多くの新入社員が入ってくるため、執務机を新たに購入することになるだろう。

「業務」をもっと詳しく

「業務」とは、私たちが一般的に行っている仕事のことです。

そして、毎日継続して行うルーチンワークのことを指して行われることも多くあります。

また、他の言葉と組み合わせて使うこともできます。

例えば、「通常業務」はよく見る言葉ですよね。

 

そして、業務は仕事そのもののことを指しており、仕事をすることは表しません。

ちなみに、業務には法律的な定義もあります。

法律上では「社会生活において反復・継続して行う活動のこと」を表しています。

そのため、仕事でなくても反復・継続して行っていれば業務ということになります。

ただ、社会生活で行うことが前提になっているので、歯磨きなど個人的なことは業務に含まれません。

「業務」の使われかたの例

  1. この会社では9時から業務が始まる。
  2. 彼はいつもすごいはやさで通常業務をこなすが、新しい業務が加わると効率が悪くなる。

まとめ

以上、この記事では、「執務」と「業務」の違いについて解説しました。

  • 執務:主に事務作業をしている時に使われる
  • 業務:私たちが一般的に行っている仕事のこと

「執務」と「業務」は似ているようでいて、使いかたが異なる言葉です。

とくに、「執務」は「業務」と比べて意味が狭いので、注意が必要でしょう。

きちんと正しく使っていきたいですね。

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和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。