今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「シラフ」です。
「シラフ」の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
「シラフ」の意味をスッキリ理解!
「シラフ」の意味を詳しく

「シラフ」には、大きく分けて二つの意味があります。
- 酒気を帯びていない、お酒を飲んでいない状態
- 普段・普通の状態
あまり知られていない「シラフ」の意味
- 酒気を帯びていない、お酒を飲んでいない状態
- いつもと同じ・通常通り
- 剣道や能楽などで面をつけていない状態
- 化粧していない状態・すっぴん・素顔
「シラフ」の漢字表現
シラフには二つの漢字表現があります。
- 素面(しらふ・すめん)
- 白面(しらふ)
①の「素面」は、「シラフ」の他に「すめん」という読み方をすることもあります。主に剣道で面をつけていないことや、化粧をしていないすっぴんの顔のことを表す言葉です。
剣道で面をつけていたり、化粧をしていない素の顔(すっぴん)の状態は、お酒に酔っていない「素の顔」と通じるところがあります。
②の「白面」は、「素顔や色白の顔、年が若く経験が浅いこと」を指します。「白面」は素顔という意味以外では「はくめん」と読みます。色白で顔が美しい男性を「白面(はくめん)の貴公子」と呼んだり、経験の浅い若者を「白面(はくめん)の書生」と呼んだりして使います。
「シラフ」の使い方
- 彼は酔っぱらっているのに、シラフを装っている。
- 何を言っているのか全く理解できないが、本当にシラフなのだろうか?
上の例文のように、「普通の状態」を表す時に使用します。
「シラフ」の語源
シラフの語源は「顔面の状態」です。
「シラフ」を漢字で表現した「素面」「白面」の面(つら)という字は「顔」の意味を持ちます。「人の顔色」はお酒を飲むと変わることから、「シラフ」は素の状態を指す「酒気を帯びていない通常の状態」という意味になりました。
「シラフ」の類義語
シラフには以下のような類義語があります。
- 正気:異常のない精神状態・本気
- 素顔:化粧していない顔・酒に酔っていない時の顔
- 本性:本来持っている性質
「正気」「素顔」「本性」は、三つとも「もともとの姿・変化前の普通の姿」を現す用語です。「普通の状態」を表す「シラフ」の言い換えとして使用できるため、場面に応じてうまく使い分けていきましょう。
「シラフ」の対義語
シラフには以下のような対義語があります。
- 狂気:精神が異常になり常軌を逸していること
- 酔顔(すいがん):酒に酔った顔
- 酔狂(すいきょう):普通は人のしないようなことを、好んですること
「シラフ」の英語訳
シラフを英語に訳すと、次のような表現になります。
- right mind
(通常の状態) - sober
(お酒に酔っていないこと)
“right mind” には、「正気・まとも」という意味があり「まともな人なら~」などと憤慨した場面で使用されます。
- He is acting quite weird but he is totally in his right mind.
(彼の行動は普通ではないが、極めて「シラフ」の状態である)
“sober” には、「シラフ、酒に酔っていない」という意味があります。 “sober” は、「目が覚めている」というニュアンスを含むため「賢明な」といった意味も持っています。
- I am totally sober as I haven’t drank any of alcohol what’s so ever.
(アルコールを一滴も飲んでいないため、完全に「シラフ」です)
まとめ
以上、この記事では「シラフ」について解説しました。
読み方 | シラフ |
---|---|
意味 | お酒に酔っていない普通の状態 |
語源 | シラフの語源は「顔面の状態」 |
類義語 | 正気、素顔、本性 |
対義語 | 狂気、酔顔、酔狂 |
英語訳 | right mind、sober |
現在「シラフ」は、お酒と関係が深い言葉として認識されていますが、「普通の状態」を表す言葉です。女性が化粧をしていないすっぴんの状態や剣道の面をつける前の状態など、前後で変化があるものに対して使用できます。