「歌手」「ミュージシャン」「アーティスト」の違いとは?

違いのギモン

テレビやラジオ、店内や街中などのいたるところで音楽が流れていますよね。その音楽を作ったり、曲に合わせて歌う人々を「歌手」「ミュージシャン」「アーティスト」などの異なる名前で呼ぶことに気が付いたことはありますか。

改めてこの三つの呼び方の違いを考えてみると、曖昧で分かりづらく、そもそも違いがあったことを知らなかった人もいると思います。それでは、「歌手」「ミュージシャン」「アーティスト」の違いについて解説します。

結論:仕事内容の違い

「歌手」とは、歌を歌うことを職業にしている人です。

「ミュージシャン」とは、演奏や作曲をする人です。

「アーティスト」とは、芸術に携わる人です。

「歌手」ってどんな人?

歌手とは、歌を歌うことで、お金を稼いでいる人を指します。歌手の仕事として一般的によく知られているのがライブやコンサート活動ですが、その他にも様々な仕事をこなしています。

例えば、名前を売るためにイベント出演をしたり、営業に行ったりします。また、CDの発売前になると、宣伝のためにテレビ出演や雑誌のインタビューにも応じます。もちろん、日頃から歌やダンスの練習、レコーディング作業も欠かせません。

あまり知られていない仕事としては、ボイストレーニングやカラオケ指導などの仕事も行います。

「ミュージシャン」ってどんな人?

ミュージシャンとは、作曲や演奏をしたりする音楽家を指します。演奏家だけなく、歌手や作詞家もミュージシャンと呼びます。

しかし、日本では表立って演奏をしたり歌を歌ったりする人々をミュージシャンと認識しているので、音楽プロデューサーや作曲家に対して使われることはあまりありません。

インディーズのバンドや趣味のバンドをしている人が自身をミュージシャンと表現することがありますが、ライブ活動を行い、CDを売るなどして収入を得ている人々もプロとしてミュージシャンと呼ぶことができます。

 

また、演歌や民謡など日本古来の伝統的な演奏家をミュージシャンと呼ぶことはほとんどありません

「アーティスト」ってどんな人?

アーティストとは、音楽や美術、映像などの様々な芸術活動に携わる芸術家を指します。その芸術活動が仕事として成り立っていて、さらに知名度が高いプロをアーティストと呼ぶことが多いです。

日本では、作詞や作曲を行う人、歌手や演奏者に対して尊敬の念を込めて「アーティスト」と呼ぶことが多いですが、実は使われ方がとても独特です。元々の英語の意味は「芸術家」であるため、海外では音楽に限らず幅広い分野で活躍する人々を指します。

また、芸術家という広い意味を持つアーティストは、歌手やミュージシャンを音楽家という括りで含むことができます。

まとめ

以上、この記事では「歌手」「ミュージシャン」「アーティスト」の違いについて解説しました。

  • 歌手:歌を歌うことを生業にしている人
  • ミュージシャン:作曲や演奏活動を行う人
  • アーティスト:芸術分野で活躍している人

ここまで読み進めたあなたなら、「歌手」「ミュージシャン」「アーティスト」の違いをはっきりと理解することができたと思います。さて、いつも聞いている曲の「歌手」は作曲も行う「ミュージシャン」なのか、気になった人は調べてみてくださいね。