「進言」の意味とは?使い方から類語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「進言(しんげん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳について分かりやすく解説します。

☆「進言」をざっくり言うと……

読み方進言(しんげん)
意味目上の人に対して意見を申し述べること
類義語具申、建議、提議など
英語訳a piece[word] of advice(アドバイスをする)

「進言」の意味をスッキリ理解!

進言(しんげん):目上の人に対して意見を申し述べること

「進言」の意味を詳しく

「進言」とは、目上の者に対して意見を述べることを意味します。

部下が上司に、後輩が先輩に意見をいう際に用いられます。

意見を述べる相手が個人の場合が多いですが、機関や団体を対象とする場合もあります。

「進言」の使い方

  1. 野党議員は、首相に対し噂されている汚職に関する疑惑について進言した。
  2. 私は生徒会を代表して、校長に対し、学校で問題視されている校舎の老朽化について進言した。
  3. 彼女は「この街治安を維持するためには、街灯を設置することが必要である」と役所に進言した。

上記の例文のように「進言」は、意見を述べる対象が目上である場合に用いられます。

❶は野党議員から首相、❷は私から校長、❸は彼女から役所に対して進言しています。

 

意見を言われた際に、「ご進言ありがとうございます」という使い方をすると、相手よりも自分が上位にいることを自覚した発言になってしまいます。

そのため、このような使い方をすると失礼になってしまうので、注意しましょう。

「進言」の類義語

「進言」には以下のような類義語があります。

  • 具申(ぐしん):上役や上位の機関に対して意見や事情を詳しく述べること。
  • 建議(けんぎ):意見を申し立てること。またその意見。
  • 提議(ていぎ):会議などに議案や意見を差し出すこと。
  • 建白(けんぱく):政府や上役などに自分の意見を申し立てること。
  • 上申(じょうしん):意見を上のものに申し述べること。
  • 献言(けんげん):主君や目上の人に意見を申し上げること。
  • 献策(けんさく):上位の人や公の機関に対して計画・案などを申し述べること。
  • 上達(じょうたつ):下の者の意見などが上位の官に知られること。
  • 開申(かいしん):自己の職権内でしたことを上級者や監督官庁に報告すること。

「建議」「建白」「提議」「献策」「開申」は、個人、あるいは団体が政府などに対して意見を述べることを言います。

一方、「具申」「上申」「献言」「上達」は意見を述べる相手が個人であることが多いです。

「進言」の英語訳

「進言」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • a piece[word] of advice
    (アドバイスをする)
  • propose
    (提案)
  • put forward a suggestion
    (提案する)
  • counsel
    (相談)
  • recommend
    (助言・提言する)

今回紹介した英語訳には、「目下のものから目上の者に対する」という要素は含まれていません。

まとめ

以上、この記事では「進言」について解説しました。

読み方進言(しんげん)
意味目上の人に対して意見を申し述べること
類義語具申、建議、提議など
英語訳a piece[word] of advice(アドバイスをする)

「進言」は、目上の人に対して用いられる熟語です。

使い方を間違ってしまうと、見下すような言い回しで失礼になってしまいます。

意味をしっかり確認し正しい使い方をできるようにしましょう。