今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「サイレント」です。
「サイレント」の意味・使い方・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「サイレント」をざっくり言うと……
英語表記 | サイレント(silent) |
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意味 | ①音を立てないこと ②綴りの中で発音しない文字 ③無声映画のこと |
類義語 | 閑静、クワイエット |
「サイレント」の意味をスッキリ理解!
「サイレント」の意味を詳しく
「サイレント」には、以下の3つの意味があります。
- 音を立てないこと
- 綴りの中で発音しない文字
- サイレント映画の略
意味①:「音を立てないこと」
サイレントの意味の一つ目は、「音をたてないこと」という意味です。サイレントが使われる際には、この意味で用いられることが最も多いです。どこからも声がせず、完全な無音状態であることを指してサイレントといいます。
また、この意味から転じて、就職活動の選考において、企業から全く連絡がないままに落選することをサイレントということもあります。
意味②:「綴りの中で発音しない文字」
サイレントの意味の二つ目は、「綴りの中で発音しない文字」という意味です。特に英語においては、スペルとして書きはするものの実際には声に出さない綴りが多く存在します。以下ではその中の一部について説明します。
- “mb” の “b” : “bomb” , “thumb” など
- “cq” の “q” : “acquire” , “acquaintance” など
- “dg” の “d” : “bridge” , “edge” など
意味③:「サイレント映画の略」
サイレントの意味の三つめは、「サイレント映画の略」という意味です。これは、音声や音響などを使わずに、画像だけで構成されている映画のことを指します。
もともと映画は、1895年に誕生しました。しかし映画が作られた際には技術もまだ発展していなかったため、誕生から約30年間、映画は現実の出来事をカメラで記録した後、それを音無しでスクリーンで上映するというサイレント映画の形式がとられていたのです。
サイレント映画の代表的な作品としては、以下のようなものが挙げられます。
- 『街の灯』(1931):チャーリー・チャップリン監督
- 『メトロポリス』(1927):フリッツ・ラング監督
- 『月世界旅行』(1902):ジョルジュ・メリエス監督
「サイレント」の使い方
- この建物には自分以外誰もいないため、完全にサイレント状態であった。
- たまには昔のサイレントを見てみるのも趣がある。
- 英語のリスニングで点を上げるため、サイレントに気をつけて勉強する。
上記の例文においては、①では「無音であることを表すとき」の意味で、②では「サイレント映画の略」という意味で、③では「綴りの中で発音しない文字」という意味で使われています。
「サイレント」の類義語
サイレントには以下のような類義語があります。
- 閑静:環境がひっそりとしている様子
- クワイエット:静か
- 静寂:静かでひっそりとしているさま
「サイレント」と「閑静」の違いについて
サイレントと閑静の違いは以下の通りです。
- サイレント:完全な無音を指す言葉として使われる
- 閑静:音が少なく、静かで落ち着いた様を表す言葉として使われる
「サイレント」と「クワイエット」の違いについて
サイレントとクワイエットの違いは以下の通りです。
- サイレント:全く音がしない状態を表す言葉
- クワイエット:余計な動きが存在しない静けさを指す言葉
「サイレント」と「静寂」の違いについて
サイレントと静寂の違いは以下の通りです。
- サイレント:サイレント映画の略など、他の意味をもつ
- 静寂:静かなさまを表すときのみ使われる
まとめ
以上、この記事では「サイレント」について解説しました。
英語表記 | サイレント(silent) |
---|---|
意味 | ①音を立てないこと ②綴りの中で発音しない文字 ③無声映画のこと |
類義語 | 閑静、クワイエット |
上記のように、サイレントは一般的に使われる「沈黙、静けさ」といった意味のほかに、かつての映画の形態であるサイレント映画を表す際にも用いられます。このように珍しい使われ方をされることもあるので、意味や使い方をしっかりと覚えておきましょう。