意外と知らない!「秀逸」と「優秀」の違いをわかりやすく解説

違いのギモン

すぐれている人やものを褒めるときに、「秀逸」や「優秀」という言葉を使ったことのある人は多いのではないでしょうか。

どちらも「秀でる」という漢字が共通して使われていて、同じような意味だと思っている人もいるかもしれませんが、実はこの2つの言葉は使える場面が異なります。

以下では、「秀逸」と「優秀」の違いについて例文付きでわかりやすく解説していきます。

結論:ものごとに対して使うのが「秀逸」、人に対して使うのが「優秀」

「秀逸」は作品やアイデアなどが他のものより抜きんでてすぐれていることを表します。

それに対して、「優秀」は人の能力などがひと際すぐれていることを表します。

どちらの言葉も、同じジャンル内の他のものや人と比較して褒めるときに使います。

人に対して「秀逸」と言ったり、ものに対して「優秀」を使うのは、日本語として違和感があります。

「秀逸」をもっと詳しく

「秀逸」とは、おもに絵画や詩歌などの作品や、アイデア、デザインなどが他のものよりも抜きんでてすぐれていることを指します。

「秀逸」の「秀」という字は「秀(ひい)でる」と読むことができ、ずば抜けてすぐれていることを意味します。また、「逸」という字は「逸(そ)れる」と読むことができ、世間の枠から外れていることを意味します。

この2つの漢字から成り立った熟語が「秀逸」で、世間の枠からはみ出すほどにすぐれているさまを表しています。

ただ単にすばらしいということを指すのではなく、同じ属性の中にある他のものと比較してそのすばらしさを褒めるという使い方をします。

「秀逸」の使い方の例

「秀逸」を使った例文をご紹介します。

  1. この広告は、キャッチコピーが秀逸である。
  2. ネットサーフィンをしていたら秀逸なツイートを見つけた。
  3. 彼女の出したアイデアは秀逸だったので高く評価された。

①では、今まで見たことがないようなずば抜けてすばらしいキャッチコピーであることを表しています。

②では、数あるツイートの中でもひと際すぐれた内容であったことが伝わってきます。

③では、誰も思いつかないようなすぐれた発想という意味で使われています。

「優秀」をもっと詳しく

「優秀」とは、人の持ち合わせている能力などが、他の人に比べて非常にすぐれていることを指します。

「優秀」という言葉は「優(すぐ)れる」と「秀でる」という漢字から成り立っており、どちらの字にも共通して、他より抜きんでてすばらしいという意味があります。

「秀逸」はものごとに対して使うのに対して、「優秀」は人自身を褒めるときに使います。その人の持つ能力が、世間一般や属する集団の中でひと際目立ってすぐれていることを表すときに使います。

「優秀」の使い方の例

「優秀」を使った例文をご紹介します。

  1. ピアノのコンクールで優秀賞を受賞した。
  2. 成績優秀な彼に勉強を教わる。
  3. 私の秘書は優秀だ。

①では、他の人よりすぐれたピアノの演奏をしたという評価を「優秀賞」という言葉で表しています。さらに、最もすぐれていた人には「最優秀賞」が贈られます。

②では、勉強の才能がずば抜けていることを「成績優秀」と表現しています。「優秀な~」の形で使う場合は、人を指す言葉がうしろに続きます。

③では、秘書としてのスキルがひと際すぐれているという意味で使われています。

「秀逸」と「優秀」の英語表現

「秀逸」と「優秀」は英語で表現すると同じような言葉になります。日本語のように褒める対象によって使い分けるのではなく、同じ英単語でも文脈によって訳を変えます。

以下のような言葉で表現することができます。

  • excellent
    (すばらしい、非常にすぐれている)
  • brilliant
    (すごい、みごとな)
  • superb
    (最高の、すばらしい)

まとめ

以上、この記事では、「秀逸」と「優秀」の違いについて解説しました。

  • 秀逸:作品やアイデアなどのものごとが、抜きんでてすぐれていること
  • 優秀:人の能力が、ひと際目立ってすぐれていること
いかがでしたか?

日常会話の中で意識して使い分けている人は少ないかもしれませんが、相手に違和感を覚えさせない正しい日本語を使えるようにしていきたいですね。