「衆知(しゅうち)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「衆知(しゅうち)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「衆知」の意味をスッキリ理解!

衆知(しゅうち):多くの人間の知恵

「衆知」の意味を詳しく

「衆知」とは、多くの人間の知恵のことです。

「衆」という字には、「大衆」などに使われるように、「多くの人」という意味があります。

また、「知」という字には「知恵」「物事を考えることのできる能力」という意味があります。

これらが組み合わさり、「多くの人の知恵」という意味になるのです。

「周知」との違い

「衆知」の同音意義語に「周知」があります。

  • 周知:世間全体に広まり、多くの人が知っていること

「衆知」が「多くの人の知恵」という意味で、「それぞれの人がばらばらな知恵を持っている」という前提であるのに対し、「周知」は「多くの人で共通した知識を持っている」という前提になります。

そのため、「しゅうちの事実」といった場合には、「衆知」ではなく「周知」と書くのが正解です。

「周知の事実」とは、「みんなが当然知っている事実」という意味です。

「衆知」の使い方

  1. 今こそ衆知を結集させ、未知のウイルスに対抗すべきときだ。
  2. この課題を解決するには、衆知を集める必要がある。

上記の例文のように、「衆知」は「結集」「集める」など、「一箇所に集中させる」という意味を持つ言葉と結びつくことが多いです。

①の例文では、「未知のウイルス」に対抗するため、さまざまな人の知識や知恵を集めることに対し、「衆知を結集させる」という表現を使っています。

また、②の例文でも、さまざまな考えを持つ多くの人を集め、課題解決のためのよりよい案を見つけようと、「衆知を集める」必要性を説いています。

「衆知」の類義語

衆知には以下のような類義語があります。

  • 英知:すぐれた知恵
  • 人知:人間の知恵
  • 全知:完全な形の知恵
  • 奇知(きち):奇抜な知恵
「英知」とは、非常にすぐれた知恵のことです。「叡智」「叡知」とも表記します。

「人知」とは、単に人間が持つ知恵や知識のことです。

「全知」とは、すべての知恵や、完全な形の知恵のことです。

「奇知」とは、並一通りではない奇抜な知恵のことです。

 

「衆知」は、「人知」が複数あることを表す言葉です。「人知」が人間一般の知恵を指すのに対し、「衆知」は、たくさんの人間がそれぞれ持つ知恵のことを表します。

「英知」は、「人知」の中でも特にすぐれた知恵のことです。

また、「奇知」も「人知」の中で特にすぐれた知恵という意味になります。ただし、「奇知」はただすぐれているだけでなく、常人には考えつかない知恵である必要があります。

「全知」は、「人知」がすべてそろい、完全なかたちの知恵となっている場合に使います。「全知全能の神」などと表現するように、基本的には「人間の能力を超えた知識」というニュアンスを伴います。

「衆知」の英語訳

衆知を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • the wisdom of the many
    (多くの人の知恵)

wisdomには、「知識」や「知恵」という意味があります。また、「多い」という意味のmanyにtheという冠詞をつけ、 “the many” と名詞化すると、「多くの人」という意味になります。

これらが連なり、「多くの人の知恵」という意味になります。

まとめ

以上、この記事では「衆知」について解説しました。

読み方衆知(しゅうち)
意味多くの人間の知恵
類義語叡知、人知、全知など
英語訳the wisdom of the many(多くの人の知恵)

「衆知」は「周知」と混同しやすいまぎらわしい言葉ですが、「衆知」自体の意味は難しくありません。それぞれの言葉を構成する漢字の意味を考え、正しく使い分けていきましょう。