「証左(しょうさ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「証左(しょうさ)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「証左」の意味をスッキリ理解!

証左(しょうさ):事実を明らかにする際、よりどころになるもの

「証左」の意味を詳しく

「証左」とは、事実を明らかにしようとした際によりどころになるもののことです。

その「よりどころになるもの」が物の場合は証拠、人の場合は証人と言い換えることができます。

ほとんど「証拠」と同じ意味ですが、「証左」のほうがより堅苦しい言葉です。そのフォーマルなイメージから、ビジネスの場でよく使われる言い回しです。

「証左」を含む複合語

「証左」という言葉を含む複合語で、有名なものが2つあります。ご紹介します。

  1. 証左資料:証拠となる資料のこと。ビジネスシーンで多く使われる。
  2. 証左的なアゴラ:「説明会を開催した事実」を作るために開催される説明会のこと。中身がほとんどない集会のことを指す。
「証左的なアゴラ」は、使われる頻度自体は少ないです。しかし、パッと聞いて意味を推測しにくいため、フレーズとして意味まで知っておくと便利です。「証左資料」は使われる回数も多いです。

「証左」の使い方

  1. 君の営業成績の急激な伸びは、君が頑張ってきたことの証左にほかならない。
  2. 彼は、私がその時間に家にいたことの証左となってくれるだろう。
  3. このデータを、賃金の未払いが起きていた証左資料として提出する。

上記の例文のように、「証左」は、「証左になる」「証左として」などの言い回しで使われることが多いです。

①の文は、「証拠」の意味で「証左」を使っている文章です。「君」の営業成績が伸びたことが、「君」が頑張ってきたことを証明しているよ、と話し手が相手を褒めています。ここでの「証左」の使い方は少し口語的です。

②の「証左」は「証人」という意味です。「私」がある時刻のアリバイを訊(き)かれている場面で、「彼」を証人として指名している文ですね。

 

③の文では、「証左」の複合語、「証左資料」が使われています。ある「データ」を、賃金未払いを証明するための資料として使う、と宣言している文章です。

このように、「証左」は、かっちりとした文章・言い回しで使われることが多いです。

「証左」の語源

「証左」という単語の由来は、「左」という漢字の由来を知るとわかりやすくなります。

「左」という漢字には、右側の反対、という意味のほかに、「支える」という意味があります。これは、「左」という漢字の成り立ちに関係しています。

「左」は「ナ」と「工」に分けることができますね。このうち、「ナ」は左手の形を表している文字です。そして「工」は、神に仕える人が祈りのときに使う、呪いの道具を表している文字です。

このことから、「左」という漢字が「人のために祈る」という意味を持つようになり、「支える」という意味になりました。

 

そして、「証左」は何かを明らかにするという意味の「証」と、支えるという意味の「左」という二つの漢字で成り立っています。このことから、「事実を明らかにする際に助けになるもの」という意味になりました。

「証左」の類義語

証左には以下のような類義語があります。

  • 証拠:事実を示す根拠になるもの
  • 裏付け:事実を他の面から証明すること、また証明する際に使う証拠
  • 左証:事実を示す根拠になるもの。現代ではほぼ使われない
  • 証跡:証拠となる痕跡自体
  • 証人:事実を示すよりどころとなる人のこと、保証人のこと

このうち、「証拠」「裏付け」「左証」はほぼ「証左」と同じ意味です。「証拠」「裏付け」の二つは口語でも文語でも使われるのに対し、「左証」「証左」はもっぱら文語で使われます。

なお、「左証」は、かつて割符(わりふ)の左半分を契約の証拠として使用していたことに由来する言葉です。これを「証左」の由来とする説もあります。

また、「証左」と「証人」の違いは、「保証人」という意味を含むかどうかにあります。そのため、「証左」が示している対象が人であれば言い換えとして「証人」が使えますが、「証人」の言い換えとして必ず「証左」が使えるわけではありません。

「証左」の対義語

証左には以下のような対義語があります。

  • 無根拠:事実を示すよりどころがない
  • いい加減な:しっかりとした裏付けがない

「証左」の英語訳

証左を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • evidence
    (証拠)
  • proof
    (証明、証明するもの)
  • witness
    (証人)

evidenceは証拠となるものそのものを指すのに対し、proofは証明する行為自体も含むイメージです。

まとめ

以上、この記事では「証左」について解説しました。

読み方証左(しょうさ)
意味事実を明らかにする際、よりどころになるもの
語源何かを明らかにするという意味の「証」と支えるという意味の「左」から
類義語証拠、裏付け、証人など
対義語いい加減な、無根拠など
英語訳evidence(証拠)

フォーマルな場で使えると、説得力が増す言葉です。類義語とあわせて覚えましょう。