「枝葉」の意味とは?使い方から対義語や英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「枝葉(しよう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「枝葉」をざっくり言うと……

読み方枝葉(しよう)
意味物事の本質から外れる些細な部分、枝と葉
類義語末節
対義語根幹
英語訳unessential(根本的でない)

「枝葉」の意味をスッキリ理解!

枝葉(しよう):物事の本質から外れる些細な部分、枝と葉

「枝葉」の意味を詳しく

「枝葉」とは、物事の本質から外れる些細な部分のことです。

「枝」という字には、「木の枝のように、幹となる部分から外れて伸びたもの」という意味があります。

また、「葉」という字には「すえ」という意味があります。「枝」と同様に、「中心となる幹から離れたもの」というニュアンスが含まれます。

これらの意味が組み合わさり、「中心から外れたもの」という意味になります。

「枝葉」の使い方

  1. 枝葉にこだわってばかりで、重要な話がまったく進まない。
  2. 物事の枝葉よりも、問題の解決を優先すべきだ。

上記の例文のように、「枝葉」はネガティブなニュアンスで使われる言葉です。

①の例文では、物事の本筋にとってはあまり重要ではない部分に対し、「枝葉」という言葉が使われています。「枝葉」にとらわれることを批判する文章です。

②の例文でも同様に、物事の「枝葉」にとらわれずに建設的な行動をするよう主張されています。

このように、「枝葉」は反対の「物事の大局」と対比されて、批判の対象となることが多くなります。「枝葉」自体をいい意味で使うことはほとんどありません。

「枝葉」の類義語

枝葉には以下のような類義語があります。

  • 末節:物事の些細な部分、晩年

「末節」は、「枝葉」とペアになり「枝葉末節」という四字熟語で多く使われる言葉です。

「枝葉」と同様、「物事の取るに足らない部分」という意味があります。

また、「末節」には「晩年」という意味もあります。こちらは「枝葉末節」に使われるような「木のすえにある節」というニュアンスではなく、単に「最後の区切り」という意味になるので注意しましょう。

「枝葉末節」とは

「枝葉末節」とは、「枝葉」と「末節」が組み合わさってできた四字熟語です。

一般的には「枝葉」や「末節」単体で使うことよりも、「枝葉末端」の四字熟語で使われることの方が多いです。「枝葉」と「末端」それぞれの意味とほとんど変わらず、重ね合わせることによる意味の強調になっています。

似た言葉に「枝葉末端」という四字熟語があり、「枝葉末節」と同じ意味になります。

「枝葉」の対義語

枝葉には以下のような対義語があります。

  • 根幹:物事の中心、根と幹

「枝と葉」が物事の中心から外れた部分を表すのに対し、「根幹」は物事の中心を表します。

木には幹や根が必要不可欠であるように、「根幹」にも、「ないと全体が成立しないもの」「物事の基本になるもの」というニュアンスがあります。

「枝葉」の英語訳

枝葉を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • unessential
    (根本的ではない)

unessentialは、「本質的な」という意味を持つessentialに、否定の接頭辞unがくっついた言葉です。unessentialはessentialの「本質的な」という意味を否定し、「本質的でない」という意味になります。

ただし、unessentialは単体では形容詞になり「枝葉の」という意味になってしまうため、 “unessential matters(枝葉の問題)” などという形で使いましょう。

まとめ

以上、この記事では「枝葉」について解説しました。

読み方枝葉(しよう)
意味物事の本質から外れる些細な部分、枝と葉
類義語末節
対義語根幹
英語訳unessential(根本的でない)

「枝葉」にこだわってしまうと、本当に大事な物事を見落としてしまうかもしれません。

「枝葉」にとらわれない思考力が求められる現代だからこそ、「枝葉」の意味をつかみ、冷静に物事を見つめられるようにしましょう。