「熾烈」の意味とは?読み方は?使い方から類語や英語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「熾烈(しれつ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「熾烈」をざっくり言うと……

読み方熾烈(しれつ)
意味勢いが盛んで激しいこと、その様子
類義語猛烈、激烈/劇烈、壮烈など
英語訳keen(熾烈な、強烈な、激烈な、痛烈な)など

「熾烈」の意味をスッキリ理解!

熾烈(しれつ):勢いが盛んで激しいこと、その様子

「熾烈」の意味を詳しく

「熾烈」とは、勢いが盛んで激しいこと、また、そのような様子を表す言葉です。さらに、太陽の日差しが非常に強い様子を表すこともあります。

「熾」は、音読みでは「シ」、訓読みでは「熾(さか)ん」「熾(おこ)す」「熾(おき)」と読みます。盛んであることや、勢いが激しいことを意味しています。

「烈」は、音読みでは「レツ」、訓読みでは「烈(はげ)しい」と読みます。この漢字は、激しいさまや勢いが強いこと、厳しい様子などを表しています。

これらの漢字が組み合わさり、熾烈は「勢いが盛んで激しいこと」を表す際に用いられています。

 

ところで、「熾烈な戦い(争い)が繰り広げられている」という表現を耳にしたことがありませんか。たびたびこのような表現が用いられていますが、具体的にはどのような状況を「熾烈」と表現するのでしょうか。

たとえば、マラソンのゴール間近でトップ争いをしている2人の選手イメージしてみてください。

お互いに前を譲らず、抜いては抜かれ、熱いラストスパート劇が繰り広げられている様子が思い浮かびます。このような場面では、よく実況者の「熾烈なトップ争いが繰り広げられています。」というコメントが飛び交っています。

このように、激しくぶつかり合って熱い戦いや争いが繰り広げられている様子を「熾烈な戦い(争い)」と呼ぶのです。

「熾烈」の使い方

「熾烈」は以下のように使うことができます。

  1. 関ヶ原の戦いでは、東軍と西軍によって熾烈な繰り広げられた。
  2. 「女子会」では、密かに女性同士の熾烈な争いが繰り広げられているのだろう。
  3. 人気雑誌のモデルオーディションは、毎回熾烈を極めている。
①の例文は、関ヶ原の戦いが激しいものであったことを表現しています。この合戦では、徳川家康率いる東軍と、石田三成をはじめとする西軍によって激しい戦いが繰り広げられました。

②の例文では、女子会では、表面上には分からない女性同士の争いが繰り広げられているという文章です。恋愛や仕事、容姿など、女性はつい他と自分を比べてしまうものなのです。

③の例文は、雑誌のモデルオーディションが毎回盛り上がりをみせており、専属モデルの座を勝ち取るべく、モデル同士の争いが繰り広げられているという意味です。モデル候補同士のけんかという意味ではありませんので、注意しましょう。

「熾烈」の類義語

「熾烈」には以下のような類義語があります。

  • 猛烈(もうれつ):勢いが強く激しいこと、程度が甚だしいこと
  • 激烈/劇烈(げきれつ):極めて激しいこと
  • 壮烈(そうれつ):意気が盛んで激しいこと
  • 凄烈(せいれつ):凄まじくて激しいこと

「熾烈」の英語訳

「熾烈」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • keen
    (熾烈な、強烈な、激烈な、痛烈な)
  • cutthroat
    (熾烈な、激しい、殺人的な)
  • furious
    (熾烈な、猛烈な、激しい)
keenは、 “keen competition(激しい競争)” などと用いることができます。keenには、上記の意味以外にも「鋭い」「鋭利な」「鋭敏な」「洞察力のある」などの意味があります。

cutthroatは名詞で用いられる場合、「人殺し」と言う意味を表します。この言葉を使う場合、すさまじさのニュアンスが強くなると言えます。 “cutthroat competitio(熾烈な競争)” などと表現することができます。

furiousは、 “a furious argument(激しい議論)” などと使います。

まとめ

以上、この記事では「熾烈」について解説しました。

読み方熾烈(しれつ)
意味勢いが盛んで激しいこと、その様子
類義語猛烈、激烈/劇烈、壮烈など
英語訳keen(熾烈な、強烈な、激烈な、痛烈な)など

スポーツなどの場面では、「熾烈」な戦いや争いをよく目にしますね。熾烈であればあるほど、手に汗を握る展開が繰り広げられ、見ていて見応えがあるものです。

「熾烈」の意味を理解し、正しく使えるようにしましょう。

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香菜
「読者を不快にさせない記事」をモットーに執筆・編集しています。有名美容ライターの元でアシスタントを経験し、その後出版社に就職。現在は著名人への取材やエンタメ記事の執筆も行っています。