「心証」の意味とは?使い方から類義語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「心証(しんしょう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「心証」をざっくり言うと……

読み方心証(しんしょう)
意味他人に対して、心に受ける印象
類義語印象、所感
英語訳impression(印象、感銘、心証)

「心証」の意味をスッキリ理解!

心証(しんしょう):他人に対して、心に受ける印象

「心証」の意味を詳しく


「心証」とは、「心に受ける印象」「人から受ける印象」のことです。

「心証」と似た言葉に「印象」がありますが、両者の意味は少し異なります。「印象」とは、「物事や人物が、人の心に与える直接的な感じ」のことです。つまり、広い意味で「何かを見たり聞いたりしたときに、心に感じ取られるもの」のことをいいます。

それに対して「心証」は、他人の言葉や行動から受ける印象のことを指す際に用いられることが一般的です。「心証」の方が、より限定的な表現であると言えます。

「心証」と「心象」の違い

「心証」と「心象」は、どちらも「しんしょう」と読みます。使われている漢字もよく似ていますが、意味は全く異なります。

既述したように、「心証」とは、「他人に対して、心に受ける印象」のことです。

それに対して「心象」とは、感覚的に心の中に浮かんだ姿や形のことです。言い換えるならば、「心象」とは「イメージ」のことであると言えます。

裁判用語としての「心証」

「心証」は、裁判の用語としても使われています。

この場合、「裁判で取り扱っている事件や出来事について、それが事実かどうか、裁判官が主観的に下した判断のこと」です。

「心証」は、事件や出来事について集められた証拠資料を元に、裁判官の心の中で形成されていきます。

「心証」の使い方

  1. 誰に対しても、心証のよい対応を心掛ける。
  2. 彼は理不尽なことばかり言うので、彼の発言はいつも心証が悪い。
  3. あの裁判官は、彼が真犯人であるという心証を得ているようだ。

①と②は、「他人に対して、心に受ける印象」の意味で心証を用いた例です。

それに対して、③は裁判用語として「心証」が用いられた場合の例です。

「心証」の類義語

心証には以下のような類義語があります。

  • 印象:人の心に対象が与える直接的な感じ
  • 所感:物事に対して生じた感想

「心証」の英語訳

心証を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • impression
    (印象、感銘、心証)
  • sentiment
    (感情、感想、所感)
  • conviction
    (確信、説得力、有罪の判決)

“impression” と “sentiment” は、「心に受ける印象」という意味の英語訳です。

一方、 “conviction” は、裁判用語としての「心証」を表す英語訳です。

まとめ

以上、この記事では「心証」について解説しました。

読み方心証(しんしょう)
意味他人に対して、心に受ける印象
類義語印象、所感
英語訳impression(印象、感銘、心証)

誰でも、人から気持ちのよい対応をされた方が気分がよいものです。誰に対しても、どんな時でも、「心証」のよい対応ができるように意識してみましょう。

また、「心証」と似た言葉をいくつかご紹介しました。これらの言葉を正しく使い分けられるように、きちんと意味を押さえておきましょう。

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香菜
「読者を不快にさせない記事」をモットーに執筆・編集しています。有名美容ライターの元でアシスタントを経験し、その後出版社に就職。現在は著名人への取材やエンタメ記事の執筆も行っています。