「心外(しんがい)」とは?意味や使い方を徹底解説|英語訳も

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「心外(しんがい)」です。

「僕を疑うなんて心外だ」のようなフレーズを聞いたことのある方は多いでしょう。使い所は多い言葉であるため、ぜひともその意味や使い方を押さえておきたいところです。

以下では、「心外」の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「心外」の意味をスッキリ理解!

心外(しんがい):思いもよらないこと。予想外の結果に対して、怒りや残念な気持ちを持つこと。

「心外」の意味を詳しく


「心外」には、2つの意味があります。

1つ目は、「思いもよらないさま」という意味です。「心の外」と書くことからわかるように、思っていた範囲を超えている様子を指します。この意味では、「意外」などと置き換えられます。

2つ目は、「思ってもみない結果にいらだったり、残念に思ったりする様子」という意味です。1つ目の意味に、感情が加わったものといえるでしょう。

「心外」は、2つ目の意味で用いられることが多いです。冒頭で述べた「僕を疑うなんて心外だ」という文では、自分が疑われるという想定外の結果に対して、裏切られたような悲しさを感じている様子が描かれています。

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「心外」の使い方

「心外」の使い方の例として、以下のような文が挙げられます。

  1. どんくさい彼があの仕事を数分で片付けたのは、何とも心外な出来事であった。
  2. 長年の友達が、私の話を信じてくれないのは心外でならない。
  3. 母は「まだ30代なのに、おばさんと呼ばれるなんて心外だわ」と言った。
  4. 今大会は、初戦敗退という心外な結果に終わってしまった。

上記の例文のように、「心外」は「心外である」や「心外な」というような形で使われるのが一般的です。

 

①の例文では、「意外な様子」という意味で「心外」を用いています。この意味の場合、出来事に対して特別な感情はありません。

対して、②の例文では、「長年の友であれば、私の言うことを信じてくれる」という「私」の予想が裏切られたことを「心外」で表しています。③の例文は、「30代の若さであれば、まだおばさんとは呼ばれない」という「母」の思いが裏切られたことに対して「心外」を用いています。

どちらも、ある人がもともと持っていた予想や前提がくつがえされ、そのことに対する「怒りの気持ち」を表現しているのです。

このように、他人に対して「心外だ」と言う場合は、裏切られたことに対する強い非難の意味を持つため、使い方には注意しましょう

 

また、③の例文では、試合を勝ち抜けなかったことを「残念に思う気持ち」が強調されています。

「心外」の類義語

心外には以下のような類義語があります。

  • 意外:思っていた状態と違っていること
  • 不本意:自分の本当の望みと違っていること
  • 遺憾(いかん):期待したようにならず、残念であること

「心外」の意味に応じて類義語のニュアンスも変わってきます。

「意外」は、「思っていたことと違う」という意味において「心外」と類義語です。「意外」という言葉を用いる場合、対象について特定の感情は生じていません。

一方、「不本意」という熟語を使うと、「自分の望みと違う」という点が強調されます。たとえば、「不本意喫煙」とは「他人が吸ったタバコの煙を吸い込んでしまうこと」です。「タバコを吸いたくない」という望みと異なる状態に置かれているさまを表しているのです。

その点から、「不本意」には「怒り」や「残念」といった気持ちがニュアンスに含まれているのです。

 

最後に、「遺憾」は、「残念」という気持ちが最も強調されている表現です。たとえば「遺憾ながら」という言葉は、「残念ながら」に置き換えることができます。

用いられる対象や強調されるニュアンスの違いを理解して、これらの言葉を上手く使い分けましょう。

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「心外」の英語訳

心外を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • unthinkable
    (思いもしない)
  • upset
    (~を動転させる)
  • regrettable
    (残念な)
「心外」の意味に応じて、英語訳を使い分ける必要があります。

 

「思いがけない様子」を表す場合は unthinkable を使いましょう。こちらの場合は、出来事の意外さに焦点があり、特定の感情は生じていません。

一方、upset は「怒りの感情」を表すのに適しています。upset には「くつがえす」という意味があり、「事前の予想をくつがえされたことに対して怒る」というニュアンスを持っています。

そして、regrettable は、期待に反する残念な出来事について用います。

 

それぞれを用いた例文は以下の通りです。

例文
  • It was unthinkable that he should get 100 points on that exam.
    (彼がそのテストで100点をとるなんて、思いもよらなかった。)
  • It upset me that my friends suspect me at that time.
    (あのとき、友人でさえ私を疑ったのは心外だった。)
  • The rumor about me was regrettable because it was contrary to fact.
    (私にまつわるその噂は、事実に反しているから心外だった。)

まとめ

以上、この記事では「心外」について解説しました。

読み方 心外(しんがい)
意味 思いもよらないこと。予想外の結果に対して怒りや残念な気持ちを持つこと。
類義語 意外、不本意、遺憾
英語訳 unthinkable(思いもよらない), upset(~を動転させる), regrettable(残念な)

「心外」は、裏切られたことへ強い怒りを表す表現です。もしも、他人に心外なことを言われても、落ち着いて「なぜ相手がそのような発言をしたのか」を考えられるような人になりたいものですね。

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