「嗜好(しこう)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「嗜好(しこう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「嗜好」の意味をスッキリ理解!

嗜好(しこう):特定のものを好み、親しむこと

「嗜好」の意味を詳しく

「嗜好」とは、特定のものを好み、親しむことです。多くの場合、食べ物の好みを指します。

「嗜」という字には「たしなむ」という意味があります。「たしなむ」という言葉には「好む」「愛好する」といった意味があります。

それに「好」という字が組み合わさって「好み、親しむ」という意味になります。

「嗜好」と「指向」「志向」の違い

「嗜好」の同音異義語に「指向」や「志向」があります。

  • 指向:ある方向に向かおうとすること
  • 志向:意識がある方向に向かうこと

「指向」と「志向」はほぼ同じ意味で使われます。ただし、「志向」が「目的や目標に向かう」というニュアンスが強い一方、「指向」は「特定の方向に向かう」というイメージが強くなります。

少し違いがあるので注意しましょう。

  • 性的嗜好:性的な好み
  • 性的指向:性のあり方

使い分けが重要になる言葉に、「性的嗜好」と「性的指向」があります。両者は混同されがちですが、大きな違いがあります。

「性的嗜好」は、個々人の性的な好みのことを表します。特定の体の部位や行為に性的興奮を持つ場合、「性的嗜好」に分類されます。

「性的指向」は、個々人の性のあり方のことを表します。いわゆるLGBTなどが話題となる場合、「性的指向」になります。女性と男性の二種類だけでない性自認や、性別的な恋愛対象の方向性のことを指す言葉です。

また、「性的志向」という表記はないので注意しましょう。

「嗜好」の使い方

  1. 彼女は無類の紅茶好きだったはずだが、嗜好が変わったのか、まったく紅茶を飲まなくなった。
  2. コーヒーやタバコは嗜好品だ。
  3. 彼には被虐嗜好があったが、それを一生誰にも言わず、ただ日記にのみ書き残していた。

上記の例文のように、「嗜好」は「変わる」「ある」などの動詞と結びついたり、「嗜好品」という言葉で使われます。

①の例文では、「彼女」が紅茶を好んでいたのに、その傾向がなくなったことを「嗜好が変わる」と表現しています。

②の例文では、コーヒーとタバコに対し「嗜好品」という言葉が使われています。「嗜好品」とは、栄養分としては重要性が低いが、味や香りなどを楽しむ目的で口にするものを指す言葉です。

③の例文では、「彼」の、危害を加えられることを好む傾向を「被虐嗜好」と言っています。「嗜好」は食べ物に対して使われることが多いですが、このようにそれ以外の好みに対しても使われます。

「嗜好」の類義語

嗜好には以下のような類義語があります。

  • 好み:好きである対象
  • 趣味:その人の持つ好みの傾向

「好み」は「嗜好」「趣味」に対し、より幅広く好きである対象を指します。「あの人の顔立ちが好みだ」「この味は好みだ」など、いい印象を持つ場合に使うことができます。

「嗜好」「趣味」よりも軽いイメージになります。

「趣味」は、「好み」よりもさらに方向性が定まっている場合に使われます。「こういう格好は趣味ではない」など、特に好む範囲のことを「趣味」という傾向があります。

「コーヒーが趣味なんです」など、「趣味」も飲食物に対して使われることがありますが、あまり多くはないので注意しましょう。

「嗜好」の英語訳

嗜好を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • preference
    (好み)
  • taste
    (趣味)

preferenceには「好み」という意味があります。「他のものよりも先に選択する」というニュアンスがあり、ただ好むだけでなく、同じ分類の他のものと比べてより好む場合に使われます。

「味」という意味とは別に、tasteにも「好み」という意味があります。個人的な好みというニュアンスが強く、 “have a taste for〜” などの形で使うことができます。

まとめ

以上、この記事では「嗜好」について解説しました。

読み方嗜好(しこう)
意味特定のものを好み、親しむこと
類義語好み、趣味
英語訳preference(好み)

「嗜好」は「指向」などと混同しやすい言葉ですが、違いを意識して使い分けられるようにしましょう。