「疾患(しっかん)」とは? 意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「疾患(しっかん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「疾患」の意味をスッキリ理解!

疾患:病気のうち、特に原因・症状・治療法などが比較的はっきりしているもの

「疾患」の意味を詳しく

「疾患」は、「病気」と意味が似ていますしかし、意味が全く同じというわけではありません。それぞれの意味を比較することで、意味を説明しましょう。

なんとなく使っている「病気」の意味

病気」は、心身の不調を意味する言葉です。ただし、一般的に怪我は含まれません。「病気」は幅広い意味で使われていて、主観的なニュアンスを含むこともあります。

不調を感じるのは自分自身であり、病気かどうかは主観的に判断される部分もあるからです。

健康診断などで異常が見つからなくても、本人が「自分は健康ではない」と思っていたとします。この場合、その人は病気という言葉を使いうる状況にあると言えます。

一方、健康診断である数値が悪くても、本人がそのことを気にしておらず元気に生活していれば、その人は病気ではないと主張しうるでしょう。

「疾患」の意味

「疾患」は、病気に比べて客観的な意味を持つ言葉です。ここで言う「客観的」とは、原因や症状、治療法などがある程度わかっていることを指します。

頭が痛いときに、その頭痛の原因や治療法がわかっていれば、「頭痛を引き起こす疾患」にかかっていると言えます。一方、ただ単に頭が痛いと感じているだけで、その原因などがわからなければ、その頭痛は病気であり疾患とは言えません。

たとえば、頭が痛い原因が初期の脳梗塞だとわかったとします。すると、手術によって脳の血管が詰まっている部分を取り除けば頭痛がおさまることがわかります。この場合の頭痛は、脳梗塞という疾患の要素の一つになります。

 

また、疾患は怪我などの外傷が原因のものも含まれる一方、病気というと外傷が原因のものは含まれにくいです。

たとえば、階段から落ちて頭を強く打ち、頭が痛くなったとします。この場合の頭痛は、頭を強く打ったという外傷が原因となっています。そのため、病気ではなく疾患と表現することが多いです。

ちなみに、身体の外側に原因がある疾患を「外因(がいいん)性の疾患」と言います。内臓の不調など体の内側に原因がある疾患を「内因(ないいん)性の疾患」と言います。病気と言う場合は、内因性の疾患に限られるニュアンスがあります。

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「疾患」の使い方

  1. 食生活の乱れは、内臓疾患を引き起こす原因となる。
  2. 自己免疫疾患には、ギランバレー症候群やバセドウ病など幅広い種類がある。
  3. うつや統合失調症などの精神疾患の治療には長い年月がかかる。

上記の例文のように、「疾患」は用語の一部として使われることが多いです。

内臓疾患、自己免疫疾患など、病気を引き起こす原因でまとめた言い方をするときに疾患が使われます。ちなみに、症状(=結果)が同じ病気をまとめる時には症候群と言います。

なお、「精神病」という言葉は現在では使いません。精神疾患は原因や治療法がある程度はっきりわかるため、病気というよりも疾患と言うほうが適切だからです。

「疾患」の類義語

「疾患」には以下のような類義語があります。

  • 病気:健康でない状態。主観的なものも含む
  • 疾病(しっぺい):客観的な意味での病気で、とくに重いもの
  • 不全:機能が十分に果たされていない状態
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「疾患」の英語訳

「疾患」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • disease
    (病気;illness, sickness に対して、より客観的なニュアンスをもつ)
  • ailment
    (慢性的な病気)

まとめ

以上、この記事では「疾患」について解説しました。

読み方 疾患(しっかん)
意味 病気のうち、特に原因や治療法がある程度はっきりしているもの
類義語 病気、疾病、不全
英語訳 disease (病気), ailment (慢性的な病気)

病気と似ている疾病ですが、その意味の違いをきちんと押さえてくださいね。

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