シャンクとは「ゴルフにおいて、ボールがクラブの柄の部分に当たって真横に飛んでしまうミスショット」という意味です。
ゴルフをやっている人は一度は耳にする言葉ですが、言葉の詳しい意味や語源まではわからない人が多いと思います。
この記事では、言葉の意味やシャンクの原因を詳しく解説します。
このページの目次
「シャンク」の意味
ゴルフにおいて、ボールがクラブの柄の部分に当たって真横に飛んでしまうミスショット
例:今日のゴルフはシャンクばかりだった。
シャンクとは、ゴルフのミスショットのひとつです。
[出典:ビギナーズ]
ゴルフクラブは、上記のような部位で構成されています。
通常は、「ヘッド」と呼ばれる部分でボールを打ちます。
しかし、打つ位置を誤ってヘッドではなくクラブの柄の部分で打ってしまうことを表すのです。
実際には、クラブの柄の部分でボールを打ってしまう事態などはほとんど起こりえません。
そのため、柄の中でもヘッドに近い部分、ヘッドの根元の部分に当たってしまうことがシャンクです。
「ゴルフクラブの柄の部分」という意味
ゴルフクラブの柄の部分そのものをシャンクと言います。
上の画像では「シャフト」と書いてある部分がシャンクです。
もともと、シャンクはゴルフのアイアンの頭部と柄の接続部分を表す言葉として使われていました。
そこから、その部分でボールを打ってしまう行為自体を表すようにもなったのです。
「シャンク」の分野ごとの意味
シャンクには、ゴルフのミスショット以外にも、以下のような分野で別の意味を持つ言葉として使われます。
- 工学・機械
- 靴
それぞれの分野ごとの意味を見ていきましょう。
「工学・機械」における意味
工学や機械の分野では、シャンクは工具の柄の部分を指す言葉として使われます。
どの工具かという制限はなく、柄が付いているものであればどれでも含まれるのです。
また、それ以外にも機械に取付、さしこみなどを行なう部分という意味も持っています。
「靴」における意味
シャンクは靴の部品の名称として使われることもあります。
具体的には、土踏まず部分を補強するために中底に挿入する鋼鉄の芯のことを表すのです。
「シャンク」の語源
シャンクの語源は英語の “shank” です。
“shank” には、以下のようにさまざまな意味があります。
- 人間や動物の脚のすね
- 釣り針のまっすぐな部分
- のみや錐などの柄に差すための細くなっている部分
- 植物・茎
- 工具の柄の部分
上記を見てもわかるように、すねや脚などのように、さまざまなもののまっすぐ伸びている部分を表します。
ここから、ゴルフのアイアンの頭部と柄の接続部分を表すようになり、さらには、その部分でボールを打ってしまう行為自体を表すようにもなったのです。
「シャンク」の使い方
シャンクは、ゴルフクラブの柄の部分を表す場合と、その部分で打ってしまうミスショットを指す場合を使い分ける必要があります。
ミスショットを指す場合には「シャンクする」などの形で使われることが多いです。
- 久々に手に取ったゴルフクラブは、シャンクの部分が汚れていた。
- 今日のゴルフは、シャンクしてばかりだった。
- ここ一番と言うときに限って、シャンクしてしまった。
➀のシャンクは「ゴルフクラブの柄の部分」という意味で使われています。
➁と➂のシャンクは「クラブの柄の部分で打ってしまうミスショット」という意味で使われています。
ゴルフのミスショットの種類
ゴルフには、シャンクの他にも、以下のようなミスショットがあります。
- チョロ
ボールが飛ばないミスショット - テンプラ
ボールが高く上がり過ぎるミスショット - ダフ
クラブで地面を叩いてしまうミスショット - トップ
球の上部分を打ってしまうミスショット - チーピン
打球が左に大きく曲がっていくミス
どれもゴルフでのミスショットの名称です。
ミスの仕方によって呼び方が異なるので注意しましょう。
シャンクは、他のミスショットの中でも特にゴルファーの中で嫌われています。
シャンクは、ボールが真横に飛んでしまうことが多いため、他のミスショットに比べても大きく軌道がそれてしまうためです。
「シャンク」の対義語
シャンクには以下のような対義語があります。
- ナイスショット
ゴルフで良いショットを打つこと - グッドショット
ゴルフで良いショットを打つこと - ホールインワン
ゴルフで1打目でカップにボールを入れること
上記は、ミスショットに対して、非常に良いショットを表す言葉なので対義語として挙げています。
「シャンク」の原因

シャンクの基本的な原因はスイング時の姿勢です。
正しい姿勢では、かかとに重心を乗せて前傾姿勢が保ちます。
この姿勢ができていないと、スイングの時に身体が前のめりになってしまいます。
そのため、クラブがボールより前に出てしまい、根元に当たってシャンクしてしまうのです。
また、シャンクの原因としてアウトサイド・インという打つ際の軌道があります。
アウトサイド・インとは、ヘッドが外側から内側の方向にボールを打ってしまう軌道のことです。
アウトサイド・インの軌道でスイングすると、ヘッドの付け根の部分がボールに当たりやすいため、シャンクが発生してしまうのです。
シャンクを一度してしまうと、「柄に当たらないようにしよう」という意思が強くなりすぎてしまうことがあります。
クラブの先端をボールに当てようとするため、スイングの際に体がボールに突っ込んでしまい、再びシャンクしてしまうので注意が必要です。
「シャンク」の改善策
シャンクは、ボールに対してヘッドが前に出すぎてしまうことで起こります。
そのため、シャンクの防止対策としては、以下のような点を意識して、正しい姿勢を崩さないようにすることが挙げられます。
- 腕のY字を崩さずに打つ
- 重心をかかとに乗せる
「シャンク」のまとめ
以上、この記事ではシャンクについて解説しました。
英語表記 | シャンク(shank) |
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意味 | ゴルフにおいて、ボールがクラブの柄の部分に当たって真横に飛んでしまうミスショット |
語源 | 「工具の柄」という意味の英単語 “shank” |
類義語 | チョロ テンプラなど |
対義語 | ナスショット グッドショットなど |
シャンクには、複数の意味があることがわかりましたね。