「セレンディピティ」とは?意味と使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「セレンディピティ」です。

「セレンディピティ」の意味や使い方、語源、類義語、「セレンディピティ」の例についてわかりやすく解説します。

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「セレンディピティ」とは?

セレンディピティ(serendipity):意図的でない幸運に巡り合う能力

「セレンディピティ」の意味を詳しく

「セレンディピティ」とは、予期せぬ幸運に巡り合う能力のことです。

求められていない、意図的でない、思いもよらない、幸運な、偶発的に起こった出来事や経験に出会う才のことを指します。

また、何かを探しているときに、目当てのものとは別の価値あるものを意図せずに見つける能力や才能という意味もあります。

 

科学の世界で有名なエピソードがあります。

ニュートンは木からリンゴが落ちる様子を偶然見て、万有引力の存在に気付いたといわれています。

これが「セレンディピティ」です。

 

しかし、「セレンディピティ」による幸運は完全に偶然的に起こるものではありません。

ただの「ラッキー」とは違うのです。

偶然的な幸運を得るためには「本人の努力」や「経験」や「経験の中に意味を見出す能力」が必要になります。

「何もせずぼーっとしていたら偶然いいことが起こる」ことは「棚からぼたもち」です。

それに対して「セレンディピティ」での「幸運」とは、「懸命な努力の結果として得られる小さな偶然によってもたらされる幸運」なのです。

 

科学の世界で「失敗が思わぬ成功につながること」も「セレンディピティ」と言います。

ここでは、偶然的な要素に加えて、「失敗から成功を見出す洞察力」が大切になっています。

世の中には「幸運」が転がっており、その「幸運」を見つけることができる能力が「セレンディピティ」だというイメージでいいでしょう。

ただの「ラッキー」ではなく、「能力」なので、自分の意識や努力次第で向上させることができます。

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「セレンディピティ」の使い方

  1. 世紀の大発見の裏には、セレンディピティがあったと言われている。
  2. 科学はセレンディピティのおかげで発展してきたと言っていいだろう。
  3. セレンディピティが高い人と低い人がいる。
  4. 彼の人生はセレンディピティに富んでいる。
  5. 少しの意識がけがセレンディピティを支えている。

「セレンディピティ」は能力のことなので➌のように「セレンディピティが高い・低い」と言うことができます。

「セレンディピティ」の語源

「セレンディピティ」の語源は英語の “serendipity” です。

“serendipity”には、「掘り出し上手」や「物をうまく見つけ出す才能」「思わぬものを偶然に見つける才能」という意味があります。

カタカナ語と意味は全く同じです。

 

そして、この言葉はイギリスの小説家であるホレス・ウォルポールが1734年に造り出した造語です。

ウォルポールが初めてこの言葉を使ったのは、彼が友人に書いた手紙の中でした。

自分がしたちょっとした発見について説明するくだりで使用しています。

 

言葉の由来は、彼が幼い頃に読んだ童話『セレンディップの3人の王子(he Three Princes of Serendip)』です。

「セレンディップ」とはセイロン島のことで、現在のスリランカを指す地名です。

3人の賢い王子たちが旅をする話です。

旅の中で彼らはその高い能力を生かして、旅の目的とは関係のない、しかし有益な発見をしていきます。

 

この童話が印象深く頭に残っていたウォルポールは、「セレンディップ」から「セレンディピティ」という言葉を造り出したのです。

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「セレンディピティ」の類義語

「セレンディピティ」には以下のような類義語があります。

  • 偶然力
  • 洞察力
  • フレキシビリティ
  • キャパシティー

「セレンディピティ」の例

ふせんの開発

現在、広く使われている「付箋」を開発したのはスリー・エム社です。

1968年当時のスリー・エム社は、強力な接着剤の開発を行っていました。

しかし、なかなか成功せず粘着力の弱い接着剤ばかりができてしまいます

失敗作の中の一つに「よくつくけれど、すぐにはがれる」性質を持つ不思議な接着剤がありました。

 

その発明品は商品にならないとされ、数年間放置されていました。

ある日、1人の研究員が楽譜のページをめくったときに落ちてしまうしおりを見て、「貼れるしおりを作ればいいんだ」とひらめきました。

そこで「よくつくけれど、すぐにはがれる」接着剤を用いて「貼ってはがせるしおり」を開発したのです。

その過程で、この「しおり」がノートやメモとして使えることを発見し、現在の「付箋」ができたのです。

コカ・コーラの発明

コカ・コーラを発明したのは薬剤師のペンバートンという人物です。

彼は「コカイン」を使用した薬用酒「ビン・マリアー二」を開発します。

この商品は大ヒットしますが、19世紀終盤に出された禁酒法によって規制されてしまいます。

そのため彼は「ビン・マリアー二」に代わるノンアルコール飲料を発明しようと奮闘します。

 

しかし、なかなかうまくいきません。

ある日、ペンバートンは飲料を作っている最中、水と炭酸水を間違えてしまいます。

試しにその炭酸飲料を飲んでみると、とてもおいしいのです。

この間違えによって完成した飲み物が「コカ・コーラ」です。

カッターの発明

カッターが開発されたのは1956年の日本です。

当時は紙を切る作業は、カミソリで行っていました。

そして、カミソリの刃が切れなくなるとすぐに捨てていたのです。

 

カッターの発明者である岡田良男はこの様子を見て「もったいない。何とかできないだろうか」と考えました。

その時ふと、板チョコのパキパキと折れる様子が頭に浮かびました。

そこから、板チョコのように刃に切れ込みを入れておいて、簡単に刃が折れるようにすれば何度も使えるとひらめいたのです。

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まとめ

以上、この記事では「セレンディピティ」について解説しました。

英語表記 セレンディピティ(serendipity)
意味 意図的でない幸運に巡り合う能力
語源 『セレンディップの3人の王子』という童話をもとにした造語
類義語 偶然力、洞察力、フレキシビリティ、キャパシティー
「セレンディピティ」の例 コカ・コーラ、付箋、カッター

「セレンディピティ」は、新しい発見や発想にとても役立つ能力です。

しっかり意味を理解して、「セレンディピティ」を向上されられるといいですね。

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