「千秋万歳」の意味とは?読み方は?使い方から類義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語「千秋万歳(せんしゅうばんざい)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語についてわかりやすく解説します。

☆「千秋万歳」をざっくり言うと……

読み方千秋万歳(せんしゅうばんざい)
意味非常に長い歳月、または長生きを祝う言葉
由来『韓非子』の「顕学篇」
類義語千秋万古、千秋万世、鶴寿千歳など

「千秋万歳」の意味をスッキリ理解!

千秋万歳(せんしゅうばんざい):非常に長い歳月、または長生きを祝う言葉

「千秋万歳」の意味を詳しく

千秋万歳とは、「非常に長い歳月」または「長生きを祝う言葉」のことを指します。

「千」と「万」は数が多いことの例えです。「秋」と「歳」は年数を表します。

千秋万歳は、「せんしゅうばんぜい」または「せんしゅうまんざい」と読むこともあります。

 

平安時代末から鎌倉・室町時代にかけて盛んであった民族芸能で、千秋万歳というものがあります。これは、正月の初めに行われるの祝言(しゅうげん)の芸能のことです。

祝言の中で「千秋万歳」の四字熟語を使うことから、このように呼ばれるようになりました。

「千秋万歳」の使い方

  1. 千秋万歳というほどの長い年月が経っても、二人が幸せであることを祈っています。
  2. 祖母が90歳の誕生日を迎えたので、千秋万歳と言って家族みんなでパーティをした。
  3. 千秋万歳、母にはずっと健康でいてほしい。
①の例文では、結婚式のスピーチで、新郎新婦の末永い幸せを願っていることがわかります。

②の例文では、家族が集まって、祖母の長生きを祝ったことがわかります。

③の例文では、長生きするために母親の健康を気遣っている様子がわかります。

「千秋万歳」の由来

千秋万歳は、戦国時代末期の韓の思想家である韓非が書いたと言われている『韓非子(かんぴし)』という思想書の「顕学篇(けんがくへん)」に見つけることができます。

『韓非子』では、神につかえる人物が「なんじに千秋万歳あらんことを」と言う場面があります。この場面のあとに、「千秋万歳と叫ぶ声は耳に大きく響くものの、その掛け声で一日でも長生きできる証拠などはない。」というような文が書かれています。

当時は、長生きすることが困難であった時代だということがわかります。

「千秋万歳」の類義語

千秋万歳には以下のような類義語があります。

  • 千秋万古(せんしゅうばんこ):限りなく長い年月のこと
  • 鶴寿千歳(かくじゅせんざい):長く生きること
  • 天保九如(てんぽうきゅうじょ):長生きを祝う言葉
  • 南山之寿(なんざんのじゅ):生命や事業がいつまでも続くこと

まとめ

以上、この記事では「千秋万歳」について解説しました。

読み方千秋万歳(せんしゅうばんざい)
意味非常に長い歳月、または長生きを祝う言葉
由来『韓非子』の「顕学篇」
類義語千秋万古、千秋万世、鶴寿千歳など

医療技術の発展で、人類は昔に比べてはるかに長く生きることができるようになりました。

自分の人生をどのように生きるかを考えることが、より重要になりますね。