「精悍」の意味とは?使い方から類語や英語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「精悍(せいかん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「精悍」の意味をスッキリ理解!

精悍(せいかん):顔つきや態度、動作などが力強くて鋭いこと。また、その様子。

「精悍」の意味を詳しく

「精悍」とは、「顔つきや態度が力強く鋭いことや、その様子」を表す言葉です。

「精悍」を構成している漢字の意味を、それぞれに分けてご紹介します。「精悍」という熟語で用いられる場合、「精」は、「こころ」や「気力」などの意味を持ちます。「悍」は、「勇ましいこと」や「いかにも強い様子」を表しています。

 

「精悍」は、「力強く鋭い様子」や、転じて「頼もしい様子」を指す際に用いられます。つまり、「男性らしいこと」を表す言葉なのです。

そのため、男性に対する褒め言葉として使われることが一般的です。具体的には、「外見がきりりとしている様子」「肉体的・精神的に強い様子」「男性らしくて力強さが感じられる様子」を表現する際に使用します。

一方、女性に対して「彼女は精悍な人だ」などと表現することはあまり一般的ではありません。女性を指して「勇ましく頼もしい様子」を言う場合は、「凛々しい」などの言葉を使う方が自然です。

 

また、「精悍」は、日常的に使われる言葉ではありません。やや堅い話し言葉や、書き言葉として用いられることが一般的です。

「精悍」の使い方

  1. あの俳優は精悍な顔つきをしていて、男女問わず人気がある。
  2. スポーツ選手は皆、精悍な体つきをしている。
  3. 同窓会で久しぶりに会った彼は、何とも精悍な印象の男性になっていた。

「精悍」は、多くの場合、「精悍な顔つき」「精悍な体つき」「精悍な眼差し」などという形で用いられます。

「精悍」の類義語

精悍には以下のような類義語があります。

  • 勇敢/勇悍(ゆうかん):勇気があり、勇ましく強いこと
  • 剛悍/豪悍(ごうかん):力強く、猛々しいこと
  • 勇壮(ゆうそう):勇ましく、意気盛んなこと
  • 雄々しい(おおしい):男らしくて、勇ましいこと
  • 凛々しい(りりしい):きりりと引き締まっていて、頼もしい様子

「凛々しい」は、精悍の「外見がきりりとしている様子」という意味に近い表現です。また、男性らしさを指す言葉としても用いられることがあります。

「精悍」の対義語

精悍には以下のような対義語があります。

  • 弱々しい:いかにも弱そうに見えること
  • 虚弱(きょじゃく):力や勢いが弱いこと、体が弱いこと
  • 軟弱(なんじゃく):意志や態度がしっかりしていないこと
  • 柔和(にゅうわ):態度が柔らかく、穏やかなこと
  • 温和(おんわ):温かみがあり、優しくて穏やかなこと

「弱々しい」「虚弱」「軟弱」は、「精悍」に対して「力強さがないこと」を表す対義語です。

また、「穏やかな様子」や「女性的である」という意味合いで、「柔和」や「温和」が精悍の対義語として挙げられます。

「精悍」の英語訳

精悍を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • virile
    (男性的な、力強い、剛健な)
  • tough
    (頑丈な、タフな、かたい)
  • masculine
    (男らしい、力強い、勇ましい)

まとめ

以上、この記事では「精悍」について解説しました。

読み方精悍(せいかん)
意味顔つきや態度が力強くて鋭いこと。また、その様子。
類義語勇敢/勇悍、剛悍/豪悍など
対義語虚弱、軟弱、柔和など
英語訳virile(男性的な、力強い、剛健な)

「精悍」の意味や使い方をきちんと理解しておけば、褒め言葉としても使うことが出来ます。

ボキャブラリーの一つとして、ぜひ覚えておきましょう。

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香菜
「読者を不快にさせない記事」をモットーに執筆・編集しています。有名美容ライターの元でアシスタントを経験し、その後出版社に就職。現在は著名人への取材やエンタメ記事の執筆も行っています。