「成熟」の意味とは?使い方から英語や類語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「成熟(せいじゅく)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「成熟」の意味をスッキリ理解!

成熟(せいじゅく):果物や人間の心身の成長、もしくは物事の状況が十分な状態に達していること。

「成熟」の意味を詳しく

「成熟」は「果物や人間の心身の成長、もしくは物事の状況が十分な状態に達していること」を意味する熟語です。

「成」という漢字には、「ある状態になる」という意味や「変化する」という意味があります。「熟」という漢字は、「熟す」と送り仮名をつけて「じゅくす」と読むように、「十分に成長する」という意味を持っています。

したがって「成熟」は、「十分に成長した姿へと変化を遂げる」ことだと言えます。

この構成をふまえると、「成熟」は果物や穀物について話す時は、それが十分に熟れた(うれた)状態であることを指すと分かります。また、人間についてはその身体や精神が十分に成長している状況を意味します。そして、物事の状況については、それを行うのに適当な時期になったことを指します。

「成熟」の使い方

  1. 果物の色の変化は、その成熟を意味することがある。
  2. 彼は成熟した大人であり、むやみに子供扱いするものではない。
  3. あの国の市場はまだまだ成熟しておらず、国際的には立場が弱い。

「成熟」の類義語

成熟には以下のような類義語があります。

  • 完熟(かんじゅく):実や種が完全に熟れること。
  • 老熟(ろうじゅく):経験を積み、物事をうまく行える、能力が熟した状態。
  • 発育(はついく):成長して大きくなること。
  • 円熟(えんじゅく):精神や技術が十分に発達した状態。
  • 発達(はったつ):人や社会が、十分に成長した状態。

「完熟」は、完全に熟している状態を指し、主に果実に対して用いられます。一方で「成熟」は、完全ではないものの十分に熟している状態を指し、果実以外に対しても用いられます。

また、「老熟」は能力が熟していることを指し、「円熟」は人格や技術に対して用いられます。

そして、「発育」は、時期を経るごとの成長過程に焦点が当てられ、生物に対して用いられる熟語です。「発達」も、同じく過程に焦点を当てています。しかし、主に機能が成長していく過程を指しており、生物以外にも用いられる点が「発育」とは異なっています。

「成熟」の対義語

成熟には以下のような対義語があります。

  • 未熟(みじゅく):果物や人間の心身などが、十分に熟していない様子。

「成熟」の英語訳

成熟を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • maturity
    (十分な発達)
  • ripeness
    (果物や機会が熟すこと)

まとめ

以上、この記事では「成熟」について解説しました。

読み方成熟(せいじゅく)
意味果物や人間の心身の成長、もしくは物事の状況が十分な状態に達していること。
類義語完熟、老熟、発育など
対義語未熟
英語訳maturity(十分な発達)など

「成熟」は日常生活でも頻繁に使われる熟語です。主語にとるものが何になるかによって、少しずつ意味が変わってきます。熟語の構成をしっかり覚えて、どの使い方でも正しく用いられるようにしましょう。