日本では2016年から、18歳以上の人が投票できるようになりました。あなたが投票するのは「政治家」ですか?それとも「議員」ですか?これらの違いをわかりやすく解説します。
結論:「政治家」は政治活動を仕事にする人、「議員」は選挙で選ばれた人
一方、国民による投票で当選し、議会のメンバーになった政治家が「議員」と呼ばれます。
「政治家」の解説
政治家には、「政治活動をするすべての人」という広い意味があります。しかし、一般的には、「政治活動を専門的にする人」、そして「選挙で選ばれるために活動をしている人」という狭い意味で使われています。
芸能人や有名人が「政治家に転身した」というニュースがよくあります。彼らは、本業をやめて、政治的なメッセージ(例えば、原発反対!)を伝えるために街頭演説やビラ配りなどの活動をします。そして選挙に出馬して、国民に選ばれ、晴れて「議員」になることを目指します。
選挙活動も政治活動の一部です。
「議員」の解説
議員とは、議会を構成するメンバーのことを指します。「政治家」が「議員」になるには選挙に立候補して、国民に選ばれる必要があります。「議員」はみんな「政治家」ですが、「政治家」がみんな「議員」になれるとは限りません。
議員には、国会議員と地方議会議員があります。
国会とは、国民から代表(国会議員)を選んで、その代表者たちが国の重要なことを議論し決定する場所です。例えば、「働き方改革」「年金問題」「原子力発電所」のような、国民全体に関わる問題を国会で議論します。
地方議会議員には、いくつかの種類があります。
- 都道府県議会議員
- 市区町村議会議員
- 特別区議員(東京の23区)
これらは、住民から代表(地方議会議員)を出して、地域それぞれの問題について議論し解決するために働く場所です。例えば、街の美しい景色を守るためのルール作りなどをします。
総理大臣は国会議員でなくてはいけませんが、地方議会のリーダーは議員と両立できないという法律があります。つまり、以下の人は議員ではありません。
- 都知事
- 府知事
- 県知事
- 市長
- 町長
- 村長
- 区長
「政治家」と「議員」を使った例文
- 俳優の○○は政治家に転身したが、選挙で落選し、議員になれなかった。
- 政治家△△は、議員を辞職して、市長になった。
- 選挙活動期間中は、政治家□□の選挙カーが特にうるさい。
転身してなれるのは「政治家」、その政治家が目指すのが「議員」ですね。「議員」になるには、年齢などの条件をクリアし、お金があれば誰でもなることができます。「議員」を目指すすべての人が「政治家」です。
もちろん、地方議会のリーダーを目指す人も、実際になった人も、「政治家」には変わりません。「議員」は、国民の代表となれる特別な役目だと覚えておきましょう。
まとめ
以上、この記事では、「政治家」と「議員」の違いについて解説しました。
- 政治家:政治活動を仕事にする人、選挙で当選するために活動している人
- 議員:選挙において投票で国民に選ばれた人、議会のメンバー
「政治家」が「議員」になるには、私たち国民の投票が必要です。普段から新聞などでニュースをチェックすることが大事ですね。