ビジネスなどの文脈で、「X世代」「Y世代」「Z世代」という言葉を聞くことがあります。それぞれがどのような層を指す言葉なのか、ここで確認しましょう。
結論:いまを活躍する3世代
現代社会の人口を、世代別に5つに分けることができます。「伝統主義者世代」「ベビーブーム世代」「X世代」「Y世代」「Z世代」です。
名前の由来と内訳
ハンガリー人の写真家ロバート・キャパさんが、1950年代初頭に、新世代の若者のことを「X世代」と呼んだことから派生しました。
5つの世代の内訳はこのようになっています。
伝統主義者世代(Traditionalist) | 1928 – 45 年頃の生まれ |
ベビーブーム世代(Baby boomers) | 1945 – 64 年頃の生まれ |
X世代(Generation X) | 1965 – 80 年頃の生まれ |
Y世代(Generation Y) | 1980 – 95 年頃の生まれ |
Z世代(Generation Z) | 1995 年以降の生まれ |
「X世代」をもっと詳しく
X世代は、1965年~1980年に生まれた層を指します。を指します。バブルの崩壊や冷戦を経験してきた世代です。情報源はテレビや雑誌でした。
若い頃は携帯電話などなく、財力がつきだした頃にそれらのテクノロジーが普及したためデジタルイミグラントと呼ばれることもあります。
「X世代」の使い方の例
X世代を生きた上司の苦労話は、身に染みる。
「Y世代」をもっと詳しく
「Y世代」とは、1980年~1995年生まれの層を指します。10代頃からインターネット環境が整い始め、身近にあったため、デジタルネイティブと呼ばれます。Z世代と比較して、デジタルパイオニアと呼ばれることもあります。
SNSを通じ、多くの見ず知らずの人とも関わり始めたこともあり、多様性を認める人の多い世代です。
「Y世代」の使い方の例
この商品は、購買力に活気のあるY世代をターゲットとしている。
「Z世代」をもっと詳しく
「Z世代」とは、1995年以降に生まれた層を指します。生まれたときからインターネットが身近にありました。操作にも慣れていて、SNSによる交流に最も抵抗のない世代でしょう。
情報量の多さゆえに、流動的な層でもあります。
「Z世代」の使い方の例
Z世代の若者は、グローバルに活躍することであろう。
「伝統主義者世代」とは
世界恐慌や第二次世界大戦を経験した世代です。過酷で、ただ生きるということが難しかった時代を生き抜いたということもあり、対立を避ける傾向にあります。
また、これらの経験から懸命に働くことに価値を感じ、浪費を嫌う人も多くなりました。
「ベビーブーム世代」とは
世界各地で人口急増現象が起きたとき生まれた世代です。団塊の世代、新人類、バブル世代と更に細かく分類することもあります。高度経済成長やバブル経済期真っ只中を生きました。
- 団塊の世代:1947~49年生まれ。世代人口が多く、社会に対する影響力も大きい。
- 新人類:1960年代生まれ。高度経済成長期に生まれたため、伝統主義者世代から揶揄されることもある。
- バブル世代:1965~69年頃生まれ。大量採用期に社会人となる。女性も寿退社せず働く、という選択肢が生まれた。
まとめ
以上、この記事では、「X世代」「Y世代」「Z世代」の違いについて解説しました。
- X世代:現代社会の中心。デジタルイミグラント。
- Y世代:現代社会で活躍し始めた若者。デジタルパイオニア。
- Z世代:これから活躍する世代。デジタルネイティブ。