2年目の年収はどのくらい? ボーナス事情についてもわかりやすく

就職・転職
Aさん
社会人2年目の年収ってどのくらいなの?
Bさん
自分の年収って高いの? 低いの?

このように考えていませんか?

同級生の人と比べて高いのかどうか、知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では社会人2年目の年収事情について詳しく解説しています。

社会人2年目の年収・ボーナスの相場は?

社会人2年目すべての平均年収を出してもあまり意味がありません。

そこで、この見出しでは、以下の3つの項目別に平均年収を見ていきましょう。

社会人2年目の年収・ボーナスの相場は?

学歴別

学歴によって社会人2年目の平均年収は変わります。

厚生労働省が実施している令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)によると、初任給は以下のとおりになっています。

  • 大学院卒:238,900円
  • 大学卒:210,200円
  • 高専・短大卒:183,900円
  • 高校卒:167,400円

社会人2年目を直接調べたデータはありません。しかし、月収は1年目とそう変わらないです。

2年目になると年収ベースでは1年目よりだいぶ上がりますが、これは1年目では4~12月の9ヶ月しか働いてないこと、ボーナスが満額支給されないことなどが原因です。

ちなみに、社会人2年目でどのくらいのボーナスがもらえるかは企業規模によって異なるので一概には言えません。

業界別

平均年収は業界によっても異なります。

社会人2年目ぴったりのデータはありませんでしたが、令和2年度賃金構造基本統計調査(厚生労働省)によると、業界別の20~24歳の平均年収は以下のとおりです。

産業平均年収(男)平均年収(女)
金融/保険233.3万円212.7万円
情報通信227.5万円229.2万円
医療/福祉223.6万円222.6万円
教育/学習支援217.9万円210.0万円
建設221.7万円217.0万円
小売り/卸売り214.4万円201.2万円
サービス210.8万円211.0万円

業界によって、若干の差があることがわかります。

一般的に、収益性が高い金融業界などでは年収が高くなりやすいと言われています。

企業規模別

令和2年度賃金構造基本統計調査(厚生労働省)によると、企業規模別の20~24歳の賃金の平均は以下のようになっています。

企業規模平均年収(男)平均年収(女)
大企業22万2300円21万9000円
中企業21万1600円20万7900円
小企業20万6700円19万7300円

大企業のほうがやや多いものの、20~24歳の時点では企業規模によりさほど差があるわけではないようです。

ただ、実際には大企業と中小企業の賃金格差はもう少し大きいです。

それは、この調査では基本給を調査していて、ボーナスは含まれていないからです。

大企業は2ヶ月分の給与以上のボーナスを用意することが多いですが、中小企業のボーナスは給与1ヶ月分程度が一般的です。

 

ちなみに、大企業のほうが昇給幅が大きいため、年齢が上がるとともに大企業と中小企業の賃金格差は開いていきます。

社会人2年目の昇給額は?

基本給ベースで言えば、社会人1年目と2年目で大きな差はありません。

インセンティブが大きい営業職や結果を残して管理職になったりしない限り、大きな基本給の上昇はありません。

しかし、社会人2年目の年収と社会人1年目の年収は大きく差ができます。

それは以下のような理由からです。

  • 1年目は4~12月までしか働かないから
  • 1年目はボーナスが満額支給されないから

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

社会人2年目で年収が増える理由①:1年目は4~12月までしか働かないから

2年目は1月から12月までずっと会社に所属しますから、12ヶ月分の給料をもらえます。

一方で、1年目の場合には、4月入社であれば4月から12月までの期間しか働きません。

そのため、基本給が変わらなくても3ヶ月分の給料が年収に加算されるのです。

社会人2年目で年収が増える理由②:1年目はボーナスが満額支給されないから

1年目はボーナスが満額支給されません。

特に夏のボーナスの査定期間は前年の10月~今年の3月などと設定されていることが多く、この期間にはまだ会社に在籍していません。

そのため、1年目は夏のボーナスがほとんど支給されない場合が多いのです。

一方、2年目であればボーナスが満額で支給されるため、年収は高めになります。

社会人2年目は手取りが減る!?

実は、1ヶ月あたりの手取りでは、1年目に比べて2年目は減る傾向にあります。

これは、2年目から住民税を支払う必要があるからです。

学生時代はほとんどの人が扶養内で働いているため、住民税は発生しません。

 

しかし、2年目からは住民税が発生します。

この負担が意外と大きく、基本給の昇給幅を上回ってしまうことが多いのです。

ただ、ボーナスを含めれば1年目より上がることが多いでしょう。

社会人2年目の平均的な暮らし

社会人2年目の手取りは平均して15万円程度と言われています。

東京の家賃は高いですので、都心の住むのは難しいかもしれません。

他に、食費や光熱費の負担が大きく、娯楽など自分の好きに使えるお金はほとんどない場合が多いです。

貯金をするならなおさらですね。

社会人2年目は節約重視の生活をしたほうが良いでしょう。

社会人2年目が年収を上げる5つの方法

社会人2年目が年収を上げる方法は主に以下の5つです。

それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

方法①:社内で昇給を目指す

社会人2年目が年収を上げる方法としてまず挙げられるのは、社内で昇給を目指すことです。

特に昇給幅が大きい大企業の場合には、社内にとどまったほうが年収を上げやすいでしょう。

2年目では社内での評価もまだ固定されていない場合が多いと思いますので、頑張って昇進を目指すのもひとつの手です。

方法②:高収入の業職種に転職する

社会人2年目が年収を上げる方法としては、高収入の業職種に転職することも挙げられます。

社会人2年目ではまだ未経験の業種で活躍できるチャンスが十分残されています。

このまま会社にとどまっても昇給が望めない場合、会社の雰囲気が合わない場合、ブラック企業だった場合などは転職する道がおすすめになります。

収入はあなたの能力、会社との相性に加えて、業界の収益性によって大きく左右されます。

年収の水準が高い業界に行くと、年収を高めやすいでしょう。

方法③:起業する

社会人2年目が年収を上げる方法としては、起業することも挙げられます。

企業は他の手段と比べてリスクは高いですが、成功すれば大きな財産を築くこともできます。

若い時には特にリスクを取れますから、お金目的でなくても、起業する意味は大きいと言えます。

方法④:副業をする

社会人2年目が年収を上げる方法としては、副業をすることも挙げられます。

たとえ給料が上がらなくても、副業をすることで収入を底上げすることが可能です。

平日の夜や休日など、自由に使える時間を犠牲にすることになりますが、生活に余裕をもたせたい場合には挑戦する価値があるでしょう。

方法⑤:高難度の資格を取る

社会人2年目が年収を上げる方法としては、高難度の資格を取ることも挙げられます。

取得難易度の高くない資格はほとんど役に立ちませんが、難易度が高く、需要がある資格であれば資格手当が出て給料が高くなります。

転職にも役に立つことがあるでしょう。

具体的には、以下のような資格は給料UPに役立つ可能性があります。

役立つ業務独占資格
  • 登録販売者
  • 宅地建物取引士
  • 電気工事士
  • 危険物取扱者
  • 衛生管理者

社会人2年目におすすめの転職エージェント5選

社会人2年目におすすめの転職エージェントは主に以下の5つです。

それぞれの転職エージェントについて詳しく見ていきましょう。

【万人におすすめ】doda


出典:doda

dodaは誰にでもおすすめできる大手の転職サービスです。

転職エージェント以外に、転職サイトとしての性質も持っています。

そのため、おすすめの転職先を紹介してもらえるだけでなく、自分で転職先を探すこともできます。

求人数も業界トップレベルになっています。

【万人におすすめ】リクルートエージェント


出典:リクルートエージェント

リクルートエージェントは求人数の多さが魅力的な転職エージェントです。

業界トップレベルの10万件を超える求人数になっています。

キャリアアドバイザーがあなたの転職を熱心にサポートしてくれる点も魅力的です。

【キャリアに自信がない方におすすめ】DYM就職


出典:DYM就職

DYM就職は自分のキャリアに自信がない方におすすめの転職エージェントです。

サポートの丁寧さに定評があり、長時間の面接対策を行ってくれます。

書類選考なしで面接にすすめる点も魅力的です。

【キャリアに自信がない方におすすめ】マイナビジョブ20’s


出典:マイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20’sは業界大手のマイナビが運営している点が信頼できる転職エージェントです。

20代の若手や第二新卒に特化しており、若者のキャリアに優しく寄り添ってくれます。

特に自分のキャリアに自信がない方におすすめです。

【IT分野で高収入を得たい方におすすめ】レバテック

出典:レバテック

レバテックはエンジニアに特化した転職エージェントです。

若い内にエンジニアとしてのスキルを身に着け、高収入を狙いたい人を中心におすすめできます。

特にエンジニアとしての実務経験がある人にメリットがある転職エージェントと言えます。

社会人2年目の年収のまとめ

社会人2年目の年収は学歴別に以下のとおりです。

  • 大学院卒:238,900円
  • 大学卒:210,200円
  • 高専・短大卒:183,900円
  • 高校卒:167,400円

社会人2年目が年収を上げる方法は以下のとおりです。

社会人2年目におすすめの転職エージェントは以下のとおりです。

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和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。