「末席(まっせき)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「末席」です。

言葉の意味・具体例・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「末席」の意味をスッキリ理解!

末席(まっせき・ばっせき):最も低い立場の人が座る席

「末席」の意味を詳しく

「末席」は、最も低い立場の人が座る席のことです。

テーブルや車などでは、立場が上の人が座る席(上座)と、立場が下の人が座る席(下座)の位置が決まっています。複数の席がある場合には、それぞれの席の順位が決まっているのです。

その中でも、最も低い立場の人が座る席のことを「末席」と言います。

「末席」は、「ばっせき」とも「まっせき」とも読むことができます。読み方によって意味が変わることはありません。

「末席」の具体例

実際に、どの位置が末席になるのかを見ていきましょう。

席の順位を決めるルールは以下の3つがあります。

  1. 入り口に遠い席から上座
  2. 左側が上座
  3. 和室の場合、床の間から近い席が上座

これらのルールから、基本的には、部屋の入り口から最も近い席が「末席」になります。

立場の上の人に先に部屋に入って座ってもらうため、基本的に入り口から遠い順に、立場が上の人が座る席になるのです。また、出入り口の付近は人の出入りが激しく、落ち着かないので、立場が低い人が座ります。

また、入り口が真ん中にある場合には、左側が上座になり、右側は下座になります。

さらに、和室にある床の間は神聖なものとされているので、床の間から近い席が上座になります。つまり、「床の間」から最も遠い席が「末席」になります。

「末席」の使い方

「末席」は、以下のような表現でよく使われます。

  1. 末席を汚す(けがす)
  2. 末席に名を連ねる
  3. 末席に控える

「末席を汚す」の意味

「末席を汚す」は、「参加させていただく」という謙遜の意味で使われます。

「汚す」は「けがす」と読みます。単純に「物理的に、もともときれいだったものを汚くすること」という意味の「よごす」ではありません。

「けがす」は、「穢す」と書かれることもあり、この場合は「よごれてはならない神聖なものや清らかな場所、大切なものなどを汚くしたり、荒れ果てた状態にすること」という意味になります。

 

つまり、「自分は、そこに参加できるほどの立場ではないが、一番地位が低い席に座らせていただく」という意味の言葉になるのです。

「立場が低い自分が参加することによって席が汚れてしまう」という強い謙遜です。

例文
お招きいただいたので、末席を汚させていただきます。

「末席に名を連ねる」の意味

「末席に名を連ねる」とは、ある集団に自分が加わることを謙遜して表現する言葉です。

「素晴らしい集団があり、自分の能力や立場では不相応なので、一番立場の低い位置に名前を書く」という意味になります。

例文
天才集団の末席に名を連ねる

「末席に控える」の意味

「末席に控える」とは、「身分不相応であるので、下位の席で目立たないように振る舞う」ということです。

目立たないようにする人の態度を表す言葉です。

例文
自分は悪目立ちしないように、末席に控えています。

「末席」の類義語

「末席」には以下のような類義語があります。

  • 下座(しもざ・げざ):人々が並んですわるとき、目下の者がすわる座席
  • 末座(まつざ):下位の人が着くことになっている席

「末席」の対義語

「末席」には以下のような対義語があります。

  • 上座(かみざ):目上の人をすわらせる上位の席
  • 座上・坐上(ざじょう):目上の人をすわらせる上位の席

「末席」の英語訳

「末席」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • lowest seat
    (末席)

まとめ

以上、この記事では「末席」について解説しました。

読み方末席(まっせき・ばっせき)
意味最も低い立場の人が座る席
具体例入口に最も近い席
類義語下座・末座
対義語上座・坐上・座上
英語訳lowest seat(末席)

「末席」を決めるためのさまざまなルールがあります。細かいルールまでしっかりと理解しておきましょう。