故事成語「河海は細流を択ばず」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「河海は細流を択ばず(かかいはさいりゅうをえらばず)」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「河海は細流を択ばず」の意味をスッキリ理解!

河海は細流を択ばず(かかいはさいりゅうをえらばず):大人物の寛容さは、どんな人でも受け入れるほどのものであること

「河海は細流を択ばず」の意味を詳しく

「河海は細流を択ばず」とは、大人物の器量の大きさは、どんな人でもえり好みせずに受け入れるほどのものであることを指しています。

河海は大きな河や海のこと、細流は小さな川の流れのことを指します。大きな河や海は小さな川の流れを取り込んでこそ出来あがったように、大人物というのはどんな人の言うことでも受け入れるほどの器量の大きさを備えているということを言っています。

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「河海は細流を択ばず」の使い方

  1. 僕のクラスの学級委員はどの生徒の意見にも耳を傾ける。河海は細流を択ばずだ。
  2. かの政治家はその足で街中の市民の声を聞きに来る。河海は細流を択ばずだ。

「河海は細流を択ばず」の由来

「河海は細流を択ばず」の出典は『史記』です。『史記』とは中国の歴史書です。『史記』には秦(しん)という王朝が統一される直前の頃のエピソードが描かれており、そこに「河海は細流を択ばず」の由来があります。

秦が中国を統一する直前、領土内で他国の大臣が灌漑(かんがい)事業を行っていました。灌漑とは、人工的に外部から農地に水を供給することです。秦出身の臣下は、その灌漑事業に何か良からぬ意図があるのではないかと感じ、皇帝にそのことを密告しました。

 

すると皇帝は、他国の大臣全員に退去命令を出しました。しかし、その時役人の李斯(りし)という人物がその命令を取り消すべきだと反発します。以下に記すのはその際の発言です。

泰山(たいざん)は土壌を譲らず、故に能く其の大を成す
(泰山は、どんな土でも取り込むことで大きな山になった)

河海は細流を択ばず、故に能く其の深きを就す
(大河や大海は、どんなに小さな流れの川であっても受け入れたからこそ出来上がった)

この言葉は、どんな人の意見も受け入れてこそ人格者であるということを説いています。後に解説しますが、「泰山」とは中国の山東省にある山のことであり、「泰山は土壌を譲らず」は「河海は細流を択ばず」の類義語です。

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「河海は細流を択ばず」の類義語

河海は細流を択ばずには以下のような類義語があります。

  • 泰山は土壌を譲らず:泰山は、どんな土であっても受け入れたことで大きな山になった
  • 大海は芥を択ばず:広い海はどんなごみでも受け入れる
  • 河海は細流を厭(いと)わず:河海は細流を択ばずに同じ

3つとも、人格者として持つべき器量の大きさを説いているという点で共通しています。

「河海は細流を択ばず」の英語訳

河海は細流を択ばずを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Sea does not choose a rill.
    (どんな海も川をえり好みしない)
  • Sea refuses no river.
    (どんな海も川を受け入れることを拒まない)
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まとめ

以上、この記事では「河海は細流を択ばず」について解説しました。

読み方 河海は細流を択ばず(かかいはさいりゅうをえらばず)
意味 大人物の寛容さは、どんな人でも受け入れるほどのものであること
由来 『史記』での李斯の発言
類義語 泰山は土壌を譲らず、大会は芥を択ばず、河海は細流を厭わず
英語訳 Sea does not choose a rill, Sea refuses no river

皆さまもぜひ、仁徳の高い人としてのあるべき姿を説いたこの言葉を覚えてみてください。

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