今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「スクープ」です。
「スクープ」の意味・使い方・語源・類義語・英語についてわかりやすく解説します。
☆「スクープ」をざっくり言うと……
英語表記 | スクープ(scoop) |
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意味 | あるニュースを、他の報道機関よりも早く報道する |
語源 | オランダ語の “schope” |
類義語 | 特ダネ、スキャンダルなど |
「スクープ」の意味をスッキリ理解!
「スクープ」の意味を詳しく
「スクープ」とは、あるニュースを、他の報道機関よりも早く報道することです。
「スクープ」は、テレビのニュースや新聞、雑誌などでよく使われる言葉です。他の媒体(ばいたい)を出し抜いて、話題となるようなニュースを報道することを指します。
「特ダネ」と同じ意味です。
また、アイスクリーム屋で使用されている、先が半円状のスプーンのことを「スクープ」と呼びます。このことから、ひとすくいのことを「1スクープ」といいます。
スクープですくう場合のみに使われる表現で、普通のスプーンなどのひとすくいは「1スクープ」とはいいません。
「スクープ」の使い方
- あの新聞社は、人気俳優とモデルの交際をスクープした。
- 1日中張り込んでいたおかげで、話題の政治家の大スクープをつかんだ。
- キャンペーン期間中にクーポンを提示すると、アイスクリームが1スクープ無料になる。
上の例文のように、①では「他の報道機関より早く報道する」という意味で使われています。②では、「話題となるニュース」という名詞として使われています。
③は、「ひとすくい」という意味です。
「スクープ」の語源
スクープの語源はオランダ語の “schope” です。
オランダ語の “schope” は、「水をくみ出すバケツ」という意味です。日本語の「スコップ」の語源でもあります。
“schope” が形を “scoop” に変えて英語に伝わり、意味もバケツではなく小さなスコップのことを指すようになりました。
報道の用語として使われるようになったのは、1874年ごろからだと言われています。「誰も発見していない、埋もれているネタを掘り出す」という意味で、「スクープ」と言われるようになりました。
「スクープ」の類義語
スクープには以下のような類義語があります。
- 特ダネ:他の報道機関より早く報道した重大ニュース
- スキャンダル:よくないうわさ
「スクープ」の英語での使い方
「スクープ」は、英語で以下のように使います。
- The newspaper scooped that the popular actor dating a model.
(あの新聞社は、人気俳優とモデルの交際をスクープした) - After a whole day stakeout, I got a big scoop of the politician.
(1日中張り込んでいたおかげで、話題の政治家の大スクープをつかんだ) - If you show your coupon to a staff during the campaign, you will get a free scoop of ice cream.
(キャンペーン期間中にクーポンを提示すると、アイスクリームが1スクープ無料になる)
「スクープ」は英語で “scoop” と書きます。一般的に、「すくう」や「ひとすくい」という意味で使われることが多いです。
また、日本語の「スクープ」のように「話題となる特ダネ」という意味もあります。その際は名詞として使われ、例文のように “get” などの動詞を用います。
まとめ
以上、この記事では「スクープ」について解説しました。
英語表記 | スクープ(scoop) |
---|---|
意味 | あるニュースを、他の報道機関よりも早く報道する |
語源 | オランダ語の “schope” |
類義語 | 特ダネ、スキャンダルなど |
「スクープ」は日常会話ではあまり使われませんが、メディアで多用されるカタカナ語です。また、飲食店でも使われることがあり、その場合はメディアで使われる「スクープ」とは意味が異なります。
違いを知っておくと、海外に行く際などにも役に立つため、ぜひ覚えましょう。