今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「スケールメリット」です。
「スケールメリット」の意味、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
☆「スケールメリット」をざっくり言うと……
英語表記 | スケールメリット(scale merit) |
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意味 | 規模を大きくすることによって得られる効果や利益 |
語源 | 「規模の優位性」という意味の “advantage of scale” から |
類義語 | 規模の優位性、規模の経済 |
このページの目次
「スケールメリット」の意味をスッキリ理解!
「スケールメリット」の意味を詳しく
「スケールメリット」とは、規模を大きくすることによって得られる効果や利益のことです。
事業の経営や商品の生産などの、ビジネスの世界に関する言葉です。
たとえば、ひとつの企業の規模が拡大することで、以下のようなメリットが得られます。
- 生産効率の向上
- 知名度の上昇
- 信頼の獲得
- バイイングパワーの向上
それぞれを詳しく解説していきます。
「生産効率の向上」の意味
企業の規模が拡大すると、生産する商品の量も増加します。生産量が増えると、商品ひとつあたりにかかる費用が少なくなります。
商品を製造するためには、その商品を企画するための人件費や、生産するための工場などが必要になります。
1億円かけて工場を作ったのにも関わらず、商品を10個しか作らない場合、商品ひとつあたりの費用は、工場代だけでも1000万円になってしまいます。
しかし、商品を1億個作れば、工場代はひとつ当たり1円に抑えることができるのです。
「知名度の上昇」の意味
企業の規模が大きくなればなるほど、知名度が上がります。
何度も見かけるチェーン店などは、自然と人の目に入っていくので、広告費をかなくても商品が売れやすくなるのです。
「信頼の獲得」の意味
企業規模が大きくなり、店舗数が増えたりすることで企業の信頼度は上がっていきます。
何の会社かもわからない、名前を聞いたことのない企業の商品よりも、名の知れた大企業の商品の方が信用しやすいです。
消費者は、商品や企業のことをたいして調べていなくても、「こんな大企業ならばきっと大丈夫だろう」「商品もしっかりしているだろう」と考えるのです。
「バイイングパワーの向上」の意味
「バイイングパワー」とは、「大企業やチェーン店が持っている、大きな販売力を背景とした大きな購買力や仕入れ力」のことです。
大企業やチェーン店は、大きな販売力、販売の機会があるため、仕入れの量も段違いに多いです。
そのため、原材料などの仕入れを一括で大量に買い付けることで、売り手に対する価格交渉力などが強くなります。
お得意様である買い手の要求は通りやすいのです。
「スケールメリット」の使い方
「スケールメリット」には以下のような使い方があります。
- スケールメリットを計算した事業計画を立てた。
- スケールメリットによって、大企業はさらに成長しやすくなる。
「スケールメリット」の語源
「スケールメリット」の語源は英語の “advantage of scale” です。
「スケールメリット」とは、「規模」という意味の “scale” (スケール)と、「利点」という意味の “merit” (メリット)をつなげて作られたカタカナ語ですが、和製英語であり、正しい英語ではありません。
正しくは、 “advantage of scale” や “economies of scale” などと表現されます。
「スケールメリット」の類義語
「スケールメリット」は、以下のように言い換えることができます。
- 規模の優位性
- 規模の経済
まとめ
以上、この記事では「スケールメリット」について解説しました。
英語表記 | スケールメリット(scale merit) |
---|---|
意味 | 規模を大きくすることによって得られる効果や利益 |
語源 | 「規模の優位性」という意味の “advantage of scale” から |
類義語 | 規模の優位性、規模の経済 |
「スケールメリット」は、ビジネスにおいて非常に重要になる考えです。この機会に、意味や使い方をしっかりと理解しておきましょう。