「三寒四温」の意味とは?使い方から類語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「三寒四温(さんかんしおん)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語についてわかりやすく解説します。

☆「三寒四温」をざっくり言うと……

読み方三寒四温(さんかんしおん)
意味冬季に三日間ほど寒い日が続くと、次の四日間ほどが暖かくなるという、七日周期で寒暖が繰り返される現象
由来朝鮮半島や中国北東部のことわざ
類義語四温日和、一陽来復

「三寒四温」の意味をスッキリ理解!

三寒四温(さんかんしおん):冬季に三日間ほど寒い日が続くと、次の四日間ほどが暖かくなるという、七日周期で寒暖が繰り返される現象

「三寒四温」の意味を詳しく

「三寒四温」とは「冬季に三日間ほど寒い日が続くと、次の四日間ほどが暖かくなるという、七日周期で寒暖が繰り返される現象」を指します。

また、最近では「日本の春先の、寒暖に差がある気候」を意味する場合もあります。

以下で二つの意味を詳しく解説します。

「冬季に寒暖が七日周期で繰り返される現象」について詳しく解説

「三寒四温」の字のごとく、「三日間ほど寒い日が続き次の四日間ほどが暖かくなる気候」を指しています。

朝鮮半島や中国北東部では、冬季にこのような周期で気候が変動することがあります。

これは、シベリア高気圧の勢力がおよそ七日周期で強まったり弱まったりするからだと考えられています。この気圧に影響を受け、寒い日は晴れで、温かい日は天気が崩れることが多いです。

「日本の春先の、寒暖に差がある気候」について詳しく解説

日本では、先に解説した「三日間ほど寒い日が続き次の四日間ほどが暖かくなる気候」が繰り返されることはほとんどありません。

その代わり、春先に温かい日と寒い日が交互に来る現象を「三寒四温」と呼びます。この場合は、必ずしも七日周期で繰り返されるわけではありません。

日本はシベリア高気圧だけでなく、太平洋高気圧の影響も受けるため、より短いスパンで寒暖が現れます。

「三寒四温」の使い方

  1. 昨日と同じような服装を選んだら寒すぎたよ、三寒四温というやつかな。
  2. 韓国に赴任してから初めて三寒四温を迎えたが、これほどはっきりと周期が現れるとは思わなかった。
  3. 三寒四温を実感するこの頃ですが、お元気でしょうか。
  4. 三寒四温の季節柄、お風邪など召されませんようにくれぐれもご自愛ください。
「三寒四温」は冬の季語として手紙などのあいさつに使われます。

 

①の「三寒四温」は「日本の春先の、寒暖に差がある気候」という意味で使用されています。「三日間ぐらい寒い日が続き次の四日間ぐらいが暖かくなる気候」を指している可能性もありますが、日本で前置きなく使われている場合は前者の意味で理解してよいでしょう。

②は「三日間ぐらい寒い日が続き次の四日間ぐらいが暖かくなる気候」を指して「三寒四温」が使われています。朝鮮半島に位置する韓国は、七日周期の気候変動が起こりうる地域です。

③は手紙の冒頭のあいさつとして「三寒四温」が使われています。「日本の春先の、寒暖に差がある気候」を指しており、体調を気遣う言葉と使用されることが一般的です。冬の季語ですが、最近では春先に使う場面も増えました。

④は手紙の結びのあいさつとして「三寒四温」が使われています。冒頭のあいさつだけでなく、結びのあいさつにも使用できる言葉です。

「三寒四温」の由来

朝鮮半島や中国北東部の気候から生まれた言葉です。

「三寒四温」の類義語

「三寒四温」には以下のような類義語があります。

  • 四温日和:冬の季節に温かい日が続く天気のこと
  • 一陽来復(いちようらいふく):冬が去り春がくること

まとめ

以上、この記事では「三寒四温」について解説しました。

読み方三寒四温(さんかんしおん)
意味冬季に三日間ほど寒い日が続くと、次の四日間ほどが暖かくなるという、七日周期で寒暖が繰り返される現象
由来朝鮮半島や中国北東部のことわざ
類義語四温日和、一陽来復

日頃から「三寒四温」はよく聞く言葉です。しかし、日本では本来の意味の「三寒四温」がほとんど起こらないことに気を付けて使用してください。

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シェスカ
公的文章に詳しい大学院生。 学術論文や特許の執筆を得意としています。 スッキリではその知識を活かし、専門用語の解説を担当しています。