「サンプル」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「サンプル」です。

「サンプル」の意味・使い方・語源について分かりやすく解説します。

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「サンプル」とは?

サンプル(sample):全体や種類を代表する見本

「サンプル」の意味を詳しく

「サンプル」とは、一部または少量を取り出した見本です。サンプルには、「見本」「試供品」「標本」「試料」という4つの意味があります。それぞれ順番に説明します。

「見本」としてのサンプル

見本」は、実際に使うときの参考にするために用意されるものです。

ホームセンターでは、様々なデザインの壁紙が売られています。どれを選ぶか迷ったときに役に立つのがサンプルです。様々な壁紙を、数センチ四方ずつ並べたシートを見れば、どんな種類が売られているのか一目でわかります。

別の例として、食品サンプルが挙げられます。どんなメニューがあるのか一目でわかるように、食べ物の模型が並べられています。

壁紙のサンプルのように実物で作られていることもあれば、食品サンプルのように、実物と全く異なる材料で作られていることもあります。

「試供品」としてのサンプル

試供品」は、消費者が実際に試して商品を知ってもらうために、企業が用意する見本です。「お試し」などとも言われます。

たとえば、化粧品やシャンプーなどは、一回分の量が入ったパックが配られることがあります。消費者がサンプルを一度使ってその商品を気に入れば、実際にその商品を買ってくれるでしょう。

 

商品の良さを知ってもらうには、実際に試させるのが一番です。そのため、試供品を提供している企業は多くあります。試供品を配布することを「サンプリング」といいます。

街頭でエナジードリンクなどを配布しているのはよく目にしますが、サンプリングの方法は他にもあります。たとえば、化粧品会社からのダイレクトメールに新商品のサンプルが入っていることもあります。

「標本」としてのサンプル

標本」は、「全体から取り出した一部の集団」という意味です。ここでの「標本」は、統計の用語です。昆虫などの標本とは別の意味で使います。

世論調査を例に考えてみましょう。世論調査では「内閣の支持率は35%だ」などという結果が出てきます。国民全員に聞いているわけではないのに、なぜ内閣の支持率がわかるのでしょうか。

 

統計学では、「ある集団を代表するように一部を取り出せば、その一部の集団も元の集団と同じような性質を持ったままだ」という考え方があります。

全校生徒1,000人の学校で、生徒会長選挙が行われたとしましょう。生徒の中からランダムに100人選んで、AとBの2人のどちらに投票したか聞いたところ、A候補に票を入れた生徒が80人、B候補に入れた生徒が20人でした。この結果をもとに、A候補が当選したと考えるのは自然でしょう。

それだけでなく、学校全体の投票結果も、A候補に80%、B候補に20%票が入ったと考えることができます。これが統計学の基本的な考え方です。

しかし、誰に投票したか聞く生徒の選び方を変えるとどうなるでしょうか。たとえば、B候補とクラスや部活が同じ生徒や仲のいい生徒100人に聞けば、B候補に投票した生徒はもっと多くなるでしょう。学校全体を代表するように、聞く相手を選ぶ必要があるということです。

 

生徒会長選挙と違って、内閣の支持率は、国民全員の意見を確かめられません。

しかし、標本(調査をした人たち)が国民の世論を反映するように選ばれていれば、その標本の結果をもって、国民の世論とみなせます。

「試料」としてのサンプル

試料」とは、実験や調査などを行うときに使うものです。

たとえば、小惑星から採取した砂を「小惑星サンプル」といいます。これを調査することで、その小惑星の地質や構造を知る手がかりとなります。

他にも、ヒトの体から取ったDNAのサンプルや、農作物の一部を取り分けたサンプルなどがあります。

「試料」という意味のサンプルも、「全体を代表する見本」という意味で使われています。DNAのサンプルの例では、体の一部からその人の遺伝子がわかります。農作物の例では、少量の作物を分析することで、収穫した作物全体の様子がわかります。

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「サンプル」の使い方

  1. サンプルを見て選んだ色と実際に印刷したときの色が微妙に異なっていた。
  2. シャンプーのサンプルを使ってみたが、肌に合わなかった。
  3. 統計において、サンプルを取り出すことを「抽出」という。
  4. 土壌のサンプルを調べたところ、新種の菌類が発見された。

先ほど説明したサンプルの4つの意味を、それぞれ1つずつ例文にしました。❶は見本、❷は試供品、❸は統計の標本、❹は試料という意味で使われています。

「サンプル」の語源

「サンプル」の語源はラテン語の “exemplum” です。「規範」「手本」という意味があります。

sample(サンプル)よりもexample(エグザンプル:例)という英単語の方が、exemplumに似ているかもしれません。sampleもexampleも、語源は同じですが、異なる経路をたどって英語に取り入れられたので、異なる意味を持つ別々の単語になりました。

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まとめ

以上、この記事では「サンプル」について解説しました。

英語表記サンプル(sample)
意味全体または種類を代表する見本
語源ラテン語のexemplum

サンプルを熟語に置きかえると多くの意味を持っていることがわかります。それらの意味を同じ言葉で表現できるので、サンプルは便利なカタカナ語だと言えるでしょう。

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