四字熟語「剣禅一如(けんぜんいちにょ)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「剣禅一如」です。

言葉の意味・使い方・語源・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「剣禅一如」の意味をスッキリ理解!

剣禅一如(けんぜんいちにょ):剣道の究極の境地は、禅の境地と同じであるということ

「剣禅一如」の意味を詳しく

「剣禅一如」とは、「剣道の究極の境地は、禅の境地と同じであるということ」です。

「剣の道」と「禅」は、どちらも究極の域に達すると「無念無想」を獲得できます。「無念無想」とは、「あらゆる雑念がなくなって心が澄み切っている状態」です。

「剣の道」を詳しく

「剣」とは、人を斬る道具であり、剣の使い方を極めるのが剣道です。

そしてそれは、人を殺す手段であり、修行は生死にかかわるギリギリの状態で行われます。

剣道の身体的な修行を積むことで、精神的にも「無念無想」の域に達することができるのです。

「禅」を詳しく

「禅」とは、座禅を宗とする仏教の教派のことです。

「禅」では、「禅那(ぜんな)」という行為によって修行を行います。「禅那」は、瞑想(めいそう)のようなもので座禅を組み、心を統一することで精神的な境地を目指すものです。

これらふたつの「剣の道」と「禅」の修行は、精神的な修行と身体的な修行ですが、どちらも最終的には無念無想をめざすという点で共通しているのです。

「剣禅一如」の使い方

  1. 剣禅一如と言うように、剣道は心の修行でもある。
  2. プロのスポーツ選手は、剣禅一如の精神を忘れない。
  3. 彼の戦いぶりには、剣道一如があることが伺える。

「剣禅一如」の語源

「剣禅一如」は、「剣」「禅」「一如」という3つの部分に分かれます。これらのそれぞれの意味は以下のようなものです。

  • :剣の道を極めること
  • :禅の修行をして道を極めること
  • 一如:絶対的に同一である真実の姿

「一如」は、「全く同じである」という意味の言葉です。「一つの如し(ひとつのごとし)」と読めます。

仏教用語で、「一異の差別なく平等であること」を意味します。

「剣禅一如」の由来

「剣禅一如」は、沢庵和尚(たくあんおしょう)が書いた『不動智神妙録(ふどうちしんみょうろく)』という本の中で提案された考えです。

沢庵和尚は、武家の家に生まれた男児ですが、仏教の修行をして僧になりました。その後、禅に興味を持ち、禅僧となります。

彼は、武士としての考えと禅の考えが両方理解できたのです。ちなみに彼は、たくあん漬けの名前の由来となった人です。

「剣禅一如」の類義語

「剣禅一如」には以下のような類義語があります。

  • 剣禅一致(けんぜんいっち):「剣禅一如」と同じ意味

「剣禅一如」の英語訳

「剣禅一如」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • The sword and Zen are one.
    (剣と禅はひとつである)

「剣禅一如」に相当するような言葉は、英語圏にはありません。そのため、「剣と禅はひとつである」というような意訳をつくる必要があります。

「剣」は、 “The sword” となります。「禅」は、完全に訳せる英単語がないので、 “Zen” や “Zen Buddhism” と表現されます。

まとめ

以上、この記事では「剣禅一如」について解説しました。

読み方剣禅一如(けんぜんいちにょ)
意味剣道の究極の境地は、禅の境地と同じであるということ “
語源「剣と禅が全く同じものだ」という意味の漢字から
由来沢庵和尚の『不動智神妙録』から
類義語剣禅一致
英語訳The sword and Zen are one.(剣と禅はひとつである)

「剣禅一如」は、あまり馴染みのない言葉だったと思います。日常生活の中で使うことも難しいですが、少なくとも意味だけはしっかりと理解しておきましょう。