「公務員」と「サラリーマン」の違いとは?年収まで解説

違いのギモン

社会に出る時には、職を選ぶ必要があります。

そして、職にはさまざまな選択肢がありますが、その中でも多くの人が迷うのが、「公務員」になるか「サラリーマン」になるかではないでしょうか。

「公務員」にも「サラリーマン」にもさまざまなイメージがありますが、その中には間違っているものもあります。

そして、「公務員」や「サラリーマン」について正しいことを知っていないと本当に自分に合っているほうを選ぶこともできないですよね。

そこで、今回は「公務員」と「サラリーマン」の違いについての正しい知識を解説していきたいと思います。

結論:仕事の目的が違う

まず、「公務員」は国民に奉仕する仕事をしていて、対価を目的としないサービスを行っています。

一方、「サラリーマン」はモノ・価値・サービスなどを提供してその対価を得て儲けることを目的としている仕事をします。

つまり、「公務員」と「サラリーマン」では仕事の目的が異なるのです。

「公務員」をもっと詳しく

公務員は国民に奉仕する仕事をしていて、対価を目的としないサービスを行っています。

そして、公務員を大きくわけると国家公務員と地方公務員の2種類にわけられますが、具体的な仕事については人によって大きく違います。

例えば、警察官は公務員ですし、消防士も、市役所職員も、教員も公務員です。

 

ただ、これらの職には共通点もあります。

公務員の仕事はすべて、国民生活に幅広く共通する問題を解決し、社会全体の福祉を増進させることが主題になっており、民間企業に任せるのは難しい職務なのです。

例えば、インフラ事業や教育事業や福祉事業などは公務員が行うことが多いです。

また、民間企業では行えないような採算の取れない仕事も公務員ならば行うことができます。

 

そんな公務員の仕事の特徴としてまずあげられるのは、仕事のスケールが大きいというものです。

特に国家公務員の場合には、国家全体が関わるような仕事に関わることができる場合があります。

ただ、公務員の仕事はルーティンワークが多いため、あまり面白みはないかもしれません。

また、前例を第一にした仕事が多く、あまり新しいことは行われません。

そして、国民の生活が第一なので、災害の際には自らの危険をかえりみず、命がけで働かなければなりません。

 

ちなみに、公務員の雇い主は国や地方自治体などであるため、給与は国民が払う税金から出ます。

そして、利益を出すことを目的としているわけではないので、成果主義ではありません。

そのため、仕事の能力というよりは真面目さや誠実さなどのほうが求められるでしょう。

また、基本的には年功序列であるため、若い時の給与はあまり高くありませんが、年齢が高くなってくると自然に給与が上がっていきます。

 

そして、公務員の魅力と言えばその安定性でしょう。

公務員のやっている仕事は基本的にいらなくなることはないので、めったに解雇はされず、ある日突然職を失うということはあまりないでしょう。

ただ、犯罪などを行った場合にはその限りではありません。

 

また、公務員は夏と冬に確実にボーナスが支給されます。

そして、不況になった時でも急な減給などは起こりません。

ただ、現在では選挙の公約に公務員給与の削減を訴える人が増えたため、給料が少し減るということは起こるかもしれません。

 

また、全国転勤を行うような国家公務員の場合には国家公務員宿舎に格安で入居することができます。

ただ、国家公務員宿舎の家賃はこの先引き上げられていくようです。

ちなみに、公務員は副業が禁止されています。

これは、公務員の仕事で得た個人情報が副業先で漏れることを防ぐためのようです。

「サラリーマン」をもっと詳しく


サラリーマンはモノ・価値・サービスなどを提供してその対価を得て儲けることを目的としている仕事をします。

そして、雇い主は民間企業です。

ちなみに、民間企業の最大の目的は、自分たちが儲けることです。

そして、利益の追求のため、民間企業は常に競争にさらされています。

ちなみに、民間企業が競合に勝つためにはアイデアや技術開発や宣伝などで自らが優れている点を示す必要があります。

 

また、サラリーマンの給料は活動の対価として顧客からもらったお金が元手になっています。

そのため、会社の儲けが増えていけば給料は上がっていくでしょうし、儲けるのに失敗すれば減給されることもあるかもしれません。

例えば、企業の業績によってボーナスは支給されるので、高いボーナスを得られることもあれば、ボーナスが支給されないこともあります。

また、大企業や利益が出ている企業などは給与や福利厚生などの面で充実しており、公務員より好待遇のところも多くあります。

一方、待遇が公務員よりずっと悪い企業も多く、ピンキリだと言えるでしょう。

 

そして、企業は高い能力を持つ人を求めているため成果主義が強く、給料は業績に応じて決まってくることが多いでしょう。

また、企業が求めている人材は、根本的には儲けられる人材です。

そのため、革新的思考の持ち主や仕事の効率が高い人や特殊スキルを持っている人などは大いに歓迎され、高い給与が支払われる場合も多いです。

一方、高い能力を持っていなかったり、仕事の効率が悪い人などは会社の業績が悪くなると解雇されることもあります。

まとめ

以上、この記事では、「公務員」と「サラリーマン」の違いについて解説しました。

  • 公務員:国民に奉仕する仕事をしていて、対価を目的としないサービスを行う
  • サラリーマン:サービスなどの対価を得て儲けることを目的としている仕事をする

「公務員」と「サラリーマン」には違いがありますが、どちらも魅力的な仕事です。

しかし、どこに魅力を感じるかは人によって違うので、自分にあった仕事を選ぶべきでしょう。

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和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。