「策定」の意味とは?読み方は?使い方から英語や類語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「策定(さくてい)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「策定」をざっくり言うと……

読み方策定(さくてい)
意味方針や戦略を立てて、決定すること
語源「計画」「定める」という意味の漢字から
類義語計画、制定、立案など
英語訳formulate, draw up, work out

「策定」の意味をスッキリ理解!

策定(さくてい):方針や戦略を立てて、決定すること

「策定」の意味を詳しく

「策定」は、方針や戦略を立てて、決定することという意味です。

国の政策や企業の戦略など、大規模で長期的な計画を考えて決め、物事の処置を定めることです。何かを進める上で基本となる方向性を生み出すという意味もあります。

計画を立てるという意味合いですが、個人のスケジュールなどに対して「策定」を用いることは適切ではありません。

「策定」の使い方

  1. 彼は起業するにあたり、事業計画を策定した。
  2. 旅行に行くための予算を策定する。
  3. 今後のビジョンは現在策定中だ。

「策定」は「〜を策定する」「〜の策定」などの形で用いられることが一般的です。

「策定」する内容である、〜に当てはまる代表例を以下に紹介します。

  • 計画を策定する
  • 予算を策定する
  • ビジョンを策定する
  • ミッションを策定する
  • スケジュールを策定する
  • 規定を策定する
  • ポリシーを策定する

最も頻繁に用いられるのは「計画を策定する」です。①の例文のように、「事業計画」や「経営計画」などの大規模な計画に対して使われます。物事の手順を作るという意味になります。

「スケジュールを策定する」「ビジョンを策定する」も未来の方針を定めるという点で「計画を策定する」と同じような意味合いで用いられます。

②の例文のように、「予算を策定する」と表現する場合には、費用を貯蓄するための方針を定めるという意味になります。

「規定を策定する」「ポリシーを策定する」は、今後の方向性というよりは、決まりごとやルールなどを決めるという意味です。

 

また、現在進行形で「策定」が行われている段階の場合には③の例文のように「策定中」と表現することができます。

「策定」の語源

「策定」を構成する漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :計画、戦略
  • :定める、決める

この二つの意味の漢字が合わさって、「計画を決定する」という意味になります。

「策定」の類義語

「策定」には以下のような類義語があります。

  • 計画:あることを行うために、あらかじめ手順を考えること
  • 制定:法律などの規則を定めること
  • 立案:案を立てること
  • 改定:改めて決め直すこと
  • 決定:はっきり決めること

「計画」と「策定」は、ほとんど同じ意味ですが、「計画」の方が個人的なスケジュールなどに対しても用いることができるという規模の違いがあります。

また、「計画」は方針を考えるのに対し、「策定」は方針を決定することであるので、「計画」のあとに「策定」がくるという順序になります。

「策定」の英語訳

「策定」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • formulate
  • draw up (a plan)
  • work out (a program)

 

例文
  • We need to formulate a sales strategy until tomorrow.(私たちは明日までに営業戦略を策定しなければならない。)
  • The Ministry drew up a plan to reach that goal.(同省はその目標を達成するための計画を策定した。)

まとめ

以上、この記事では「策定」について解説しました。

読み方策定(さくてい)
意味方針や戦略を立てて、決定すること
語源「計画」「定める」という意味の漢字から
類義語計画、制定、立案など
英語訳formulate, draw up, work out

「策定」はビジネスシーンで頻繁に用いられる熟語です。正しい意味と使い方を改めて確認しましょう。

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