「錯綜」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「錯綜(さくそう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「錯綜」をざっくり言うと……

読み方錯綜(さくそう)
意味物事や情報などが入り混じって複雑になること
類義語交錯、錯乱、混沌など
英語訳intricacy(入り組んだ)、complicated(複雑な)

「錯綜」の意味をスッキリ理解!

錯綜(さくそう):物事や情報が入り混じって複雑になること。

「錯綜」の意味を詳しく

「錯綜」とは、「物事や情報が入り混じって複雑になること」を表します。簡潔に言うと、「複数あるものが、ごちゃごちゃして収拾がつかないこと」が「錯綜」です。

「錯」には「乱れる」という意味があり、他に「錯覚(さっかく)」や「錯誤(さくご)」などの熟語にも使われています。

「綜」には「複数のものが混ざる」という意味があります。一つにまとめることを「総合」と言いますが、「綜合」という表記も用いられています。

以上の2つが合わさった「錯綜」は、「入り混じって乱れる」という意味になります。

「錯綜」と「交錯(こうさく)」の違い

「錯綜」と意味が似ている言葉に「交錯」がありますが、両者のニュアンスは異なります。

「錯綜」は、物事や情報が複雑になり、混乱することを意味します。「情報が錯綜する」「乗客が錯綜する」というように用いられます。

一方、「交錯(こうさく)」は、感情や考えなどの精神的なものが入り交じることを主に意味します。たとえば、「賞賛の気持ちと嫉妬(しっと)する気持ちが交錯する」といったように用いられます。

「錯綜」の使い方

  1. 新たな証言が出てきて、未解決事件は錯綜している。
  2. 不確かな情報が出回り、災害情報が錯綜している。
  3. リーダーの指示が錯綜し、作業が進まない。

①では、未解決事件についての情報が複雑化し、混乱するという意味で「錯綜」が使われています。

②では、災害時に情報が溢れて、確かな情報がわからずに混乱するという意味で「錯綜」が使われています。

また、③のように「いくつかの情報の統一性がない」ことも「錯綜」で表せます。

「錯綜」の類義語

錯綜には以下のような類義語があります。

  • 交錯:いくつかのものが入り混じること
  • 錯乱:入り乱れて、秩序がなくなること
  • 混沌:区別が立たず物事が入り混じること

「交錯」は、情報や感情が入り乱れることを指します。「錯乱」の場合は、感情が入り乱れることについてのみ用いられます。

「混沌」は、何と何が混じっているのかの区別がつかないくらいに雑然としていることを指す言葉です。

「錯綜」の英語訳

錯綜を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • complicated
    (複雑な)
  • intricacy
    (入り組んだ)

まとめ

以上、この記事では「錯綜」について解説しました。

読み方錯綜(さくそう)
意味物事や情報などが入り混じって複雑になること
類義語交錯、錯乱、混沌など
英語訳intricacy(入り組んだ)、complicated(複雑な)

手軽にたくさんの情報が得られる現代社会では、何が正しい情報なのか「錯綜」しないよう注意する必要がありますね。

たくさんの情報に振り回されることなく、常に情報を整理しながら、何が正しいをか自分で判断しなければなりません。