「采配(さいはい)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「采配(さいはい)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「采配」の意味をスッキリ理解!

采配(さいはい):人に命令を出して行動させること

「采配」の意味を詳しく


「采配」という熟語は、使われている漢字の持つ意味を知るとより理解しやすくなります。

まず「采」は、「選び取る」という意味を持ちます。次に「配」には、「支配」という言葉にあるように「命令が行き渡る」という意味があります。

したがって、「采配」は「あることを行うように命令して人を動かすこと」という意味です。

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「采配」の使い方

「采配」の使い方の例として、以下のような文が挙げられます。

  1. 新しく就任した日本代表チームの監督は、オリンピック予選から采配を振る予定だ。
  2. 今年の業績があまり良くなかったことから、社長の采配に対して疑問の声が上がっている。
  3. 織田信長は優れた戦術や采配を見せ、格上の武将を次々と打ち破っていった。

上記の例文のように、「采配」は「采配を振る」や「~の采配」というように使われるのが一般的です。

また、「采配を振る人」は「集団の指揮をする役割にある人」です。例文にあるように、「監督」「社長」「将軍」というような肩書の人が指揮する際に用いられます

 

ちなみに、よく目にする「采配を振るう」という表現は本来の言い方ではありません。采配を「振る」が正しい表現です。

しかし、平成20年度に文化庁が行った調査では、「采配を振るう」の方を使うと答えた人が約60%にも達しました。また、新聞などのメディアでも「振るう」という表現を見ることがあります。

「振るう」の方が世間で浸透してきていますが、「振る」の方が正しい表現だということは知っておきましょう。

「采配」の語源

「采配」の語源は16世紀の戦国時代にまでさかのぼります。実は「采配」という言葉は元々、「将軍が戦場で兵士の指揮を取る時に使った道具」のことを指していたのです。

徳川家康が使ったとされる采配のレプリカ。

[出典:http://www.city.mino.gifu.jp/minogami/pages/1417]

「采配」は、細く切った厚紙か動物の毛で房(ふさ)を作り、木や竹でできた長さ30cm程の棒の先に付けたものです。戦国時代の武将は「采配」を振って、軍隊の進退を指揮しました。ここから「采配を振る」という表現が生まれたのです。

江戸時代に入ると、「采配」は武将の肖像画にも登場するようになり、やがて軍を統率する将軍としての威厳の象徴として使われるようになっていきました。

このような歴史から、「采配」は「人に命令をして行動させること」という意味で用いられるようになったのです。

 

また現在では、道具の「采配」と形状が似ていることから、ほこりを払うのに使う「はたき」のことを「采配」ということもあります。

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「采配」の類義語

采配には以下のような類義語があります。

  • 指揮:人の上に立って命令し、集団を動かすこと
  • 指図:物事のやり方などを説明して、人を動かすこと
  • 統率:集団をまとめて率いること

「采配」の英語訳

采配を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • strategy
    (戦略)
  • give commands
    (命令を与える)

「采配」を名詞の形で英語で言いたい場合、“strategy” が最も適しています。“Some people questioned the president’s strategy.” と言えば「社長の采配に対して疑問視がされた」という意味になります。

動詞で表現したい場合は、“give commands” を用いましょう。“The way she gave commands at the battle led her team to victory.” と言えば、「その戦いにおける彼女の采配がチームを勝利に導いた」という意味です。

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まとめ

以上、この記事では「采配」について解説しました。

読み方 采配(さいはい)
意味 人に命令を出して行動させること
語源 戦国時代に武将が指揮を取る際に用いた道具
類義語 指揮、指図、統率
英語訳 strategy(戦略)、give commands(命令を与える)

「采配」という熟語は、スポーツに関するニュースなどでよく使われるので親しみのある言葉だと思います。

いざ使う場面が来た時のために、この記事でしっかりと意味と使い方を理解しておきましょう。

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