今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ランニングコスト」です。
「ランニングコスト」の意味、具体例、使い方、語源、類義語、対義語についてわかりやすく解説します。
このページの目次
「ランニングコスト」の意味をスッキリ理解!
「ランニングコスト」の意味を詳しく
「ランニングコスト」とは、維持し続けるためや使用し続けるために必要な費用のことです。
基本的には、ビジネスにおいて会社を経営し続けるために必要な管理や運営のためのコストを表します。
なにかを新しく用意するための費用は含みません。その時点で持っている設備やシステムをそのまま使い続けるために必要な費用を「ランニングコスト」と言うのです。
また、ビジネスの場面以外でも、ものを使い続けたり、維持するために定期的にかかる費用のことを「ランニングコスト」と表すことがあります。
「ランニングコスト」の具体例
「ランニングコスト」の具体例を、ビジネスの場面とビジネス以外の場面でいくつか見ていきましょう。
ビジネスの場面における「ランニングコスト」
ある会社がひとつの店舗を運営していくためにはさまざまな費用がかかります。その中でも、店舗のテナント代や電気代、人件費などの運営し続けていくとかかる費用が「ランニングコスト」になります。
店舗を建てるために最初にかかる建設費用や内装にかかるお金などは「ランニングコスト」に含まれないので気をつけましょう。
ビジネス以外の場面における「ランニングコスト」
ビジネス以外の場面でも「ランニングコスト」は使われます。
たとえば、絵を描くことが趣味の人がいるとします。絵を描くたびに必要になる紙や絵の具の費用が「ランニングコスト」になります。
最初にまとめて購入する筆やパレットなどの消耗品ではない道具などは「ランニングコスト」に含まれません。一度買えば、その後何度も買う必要がないためです。
「ランニングコスト」の使い方
「ランニングコスト」には以下のような使い方があります。
- ランニングコストまで計算したうえでプリンターの購入を決めた。
- お得だと思ったのに、ランニングコストのせいで費用が高くなっている。
「ランニングコスト」の語源
「ランニングコスト」の語源は英語の “running cost” です。
“running” は “run” の動名詞形です。 “run” には、「走る」だけでなく「継続する」という意味があります。
つまり、 “running cost” は、「継続するための費用」という意味の単語になります。 “running cost” は、以下のように訳されます。
- 維持費
- 運転資金
- 消耗費
どれも「設備や装置などを維持して、使う続けていくための経費」という意味があります。
「ランニングコスト」の類義語
「ランニングコスト」には以下のような類義語があります。
- 維持費
- 運転資金
- 消耗費
「ランニングコスト」の対義語
「ランニングコスト」には以下のような対義語があります。
- イニシャルコスト:初めにかかる費用
「イニシャルコスト」は、何かを始めたり導入したりする際に、最初にかかる費用のことです。
例えば、プリンターを購入するときに最初にかかるプリンターそのもののお金が「イニシャルコスト」です。
それに対して、プリンターを使い続けるためにかかる紙やインクの費用が「ランニングコスト」になります。
まとめ
以上、この記事では「ランニングコスト」について解説しました。
英語表記 | ランニングコスト(running cost) |
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意味 | 維持し続けるためや使用し続けるために必要な費用 |
語源 | 「継続するための費用」という意味の英単語 “running cost” |
類義語 | 維持費、運転資金 |
対義語 | イニシャルコスト |
最初に必要になる費用だけでなく、「ランニングコスト」まで計算することが重要になりますね。