「ルーチン」の意味や使い方は?ルーチンワークって何?類義語も解説

言葉

ルーチンとは「決まり切った作業をすること、型にはまった行動」という意味です。

スポーツの番組などで、選手の行動に対して「ルーチンに入ました」というような解説を聞いたことはありませんか?

ルーチンは、スポーツだけでなくビジネスやITなどさまざまな場面で使用される言葉です。

この記事ではルーチンの意味や使い方、ルーチンワークなどについて分かりやすく解説しています。

☆ルーチンをざっくり言うと……

英語表記ルーチン(routine)
意味決まり切った作業をすること、型にはまった行動
語源英語の “routine” から
類義語日課
習慣
定型業務 など
対義語アドホック(ad hoc)
非定型業務
ケースワーク など

「ルーチン」の意味

ルーチン

決まった作業をすること、型にはまった行動

例:会社の会議はもはやルーチンになってしまった。

「ルーチン」の意味は、「決まり切った作業をすること」「型にはまった行動」です。

仕事や動作などを一定の手順で繰り返し行うことを表してます。

また、IT分野では「正しい順序で並べられた1組の命令系列」という意味でも使用されています。

「ルーチン」と「ルーティン」の違い

ルーチンとルーティンの意味に大きな違いはありません。

ルーチンはもともと英語の “routine” が語源であるため、より英語に近い発音としてルーティンと言う場合があります。

最近ではTVアナウンサーの発音がルーチンからルーティン、ルーティーンに変更されています。

また、共同通信記者ガイドブックから、ルーチンが削除されルーティンが追加されるという変更がなされています。

こうしたことから、ルーチンよりもルーティンの方が主流になりつつあります。

「ルーチン」の使い方

ルーチンは以下のようにさまざまな場面で使用されます。

  1. ビジネスの場面
  2. スポーツの場面
  3. ITの場面
それぞれについて詳しく見てみましょう。

ビジネスの場面

ビジネスの場面でのルーチンは、「マニュアル通りに同じ作業を繰り返すこと」を意味します。

この場合のルーチンは、「ルーチンワーク」「ルーチン業務」などのように使用されます。

具体的には、書類整理や工場のライン業務などのことを指します。

また、業務マニュアルをつくり、複雑な業務を単純作業の繰り返しに変えることを「ルーチン化」と言います。

例文
最近では、接客もルーチンワークになっている。

スポーツの場面

スポーツの場面でのルーチンは、「選手が毎回同じ動作をする」という意味です。

スポーツ選手は、毎回同じ体の動きを繰り返すことで、緊張を緩和し、プレーに集中しやすい状態をつくります。

具体的には、テニスなどでサービスの前にボールを何度もつく動作などが挙げられます。

例文
ラグビーの五郎丸選手は、独特なルーチンで一躍有名になった。

ITの場面

ITの場面でのルーチンは、「プログラムのうち特定の機能や、処理をするひとまとまりのコードの集まり」という意味です。

また、この場合のルーチンは大きく以下の2つに分けられます。

  • メインルーチン
    プログラム本体のこと
  • サブルーチン
    メインルーチンやその他のルーチンに対応するルーチン

ルーチンは、IT用語としても使用頻度が高いため、意味をしっかり確認しましょう。

例文
パソコンの調子が悪いため、ルーチンを確認する。

「ルーチン」の語源

ルーチンの語源は、英語の “routine” です。

「routine」は「route(道)」から派生した言葉です。

「routine」とルーチンの意味に大きな違いはありません。

また最近では、より英語に近い発音で、「ルーティン」「ルーティーン」と言う場合もあります。

「ルーチン」の類義語

ルーチンには以下のような類義語があります。

  • 日課
    毎日決めてする仕事のこと
  • 習慣
    日常の決まりきった行い
  • 定型業務
    定常的に発生していて、手順が決まっている業務

すべての類義語に、決まった動作や繰り返すというニュアンスが共通しています。

「ルーチン」の対義語

ルーチンには以下のような対義語があります。

  • アドホック(ad hoc)
    その場限りの、そのためだけの
  • 非定型業務
    自分の判断や思考力を使って行う業務
  • ケースワーク(casework)
    社会復帰ができるように相談やサポートを行っていく社会福祉業務のこと
それぞれについて詳しく見てみましょう。

「アドホック(ad hoc)」とは

アドホック(ad hoc)は、「routine」の対義語であり、「その場しのぎの」「臨機応変にする」という意味です。

また、ビジネスでの「アドホック」は、「臨機応変に対応する」という意味です。

例文
困難にはアドホックに対応しなければならない。

「非定型業務」とは

「非定型業務」は、 「その場の判断や思考力の伴う業務」のことです。

「ルーチン」とは異なり、自動化されていないため、その場で考えながら業務を行う必要があります。

例文
非定型業務とされていた営業職も、最近ではルーチン化が進んでいる。

「ケースワーク(casework)」とは

「ケースワーク」は、「社会復帰ができるようサポートをする社会福祉業務のこと」です。

人や障害の大きさによって対応が変わるため、非定型業務と言えます。

また、ケースワークは、ルーチンの対義語としてよく使用されます。

例文
社会勉強の一環として、ケースワークに取り組む。

「ルーチン」のまとめ

以上、この記事ではルーチンについて解説しました。

英語表記ルーチン(routine)
意味決まり切った作業をすること、型にはまった行動
語源英語の “routine” から
類義語日課
習慣
定型業務 など
対義語アドホック(ad hoc)
非定型業務
ケースワーク など

ルーチンは、ビジネスシーンだけでなく、スポーツや福祉などさまざまな場面で使用します。

この記事を参考に、意味や使い方をしっかり確認しましょう。