「理非曲直」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語「理非曲直(りひきょくちょく)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「理非曲直」をざっくり言うと……

読み方理非曲直(りひきょくちょく)
意味物事の善と悪、正と不正のこと
由来二字熟語「理非」と「曲直」の組み合わせ
類義語是非曲直、是非善悪、正邪曲直など
英語訳sense of right and wrong(善と悪の感覚)

「理非曲直」の意味をスッキリ理解!

理非曲直(りひきょくちょく):物事の善と悪、正と不正のこと

「理非曲直」の意味を詳しく

理非曲直とは、物事の善と悪、正と不正のことを指します。

良いと思っていたことが実は悪いことであったり、正しいと思って行ったことが実は間違いであったり、私達が生きていく中でよくありますよね。

一方で、悪いと思っていたことが実は良いことであった、間違いだと思っていたことが実は正しかったということも考えられます。

 

したがって、理非曲直は、善と悪、正と不正がまさにいつも隣り合わせであることを示しています、

「理非曲直」の使い方

  1. 理非曲直を問わずに子どもを叱る親は、子どもの健全な成長を阻害する要因になる。
  2. 彼は、理非曲直を明らかにすることが何よりも重要であると考えている。
  3. 大人になってから理非曲直を正すことは難しいから、子どもの頃の教育が重要である。
  4. 現代の競争社会の中で、理非曲直をわきまえた会社は、これからも伸びていくだろう。
①の例文では、子どもが正しいことをしたか否か関係なく、結果だけを見て叱ることは良くないと説いています。

②の例文では、彼が良いことと悪いこと、正しいこととそうでないことを明確にすることが大切であると信じていることがわかります。

③の例文では、善悪、正と不正の判断は、成長して大人になってから学ぶことは難しいと説いています。

④の例文では、利益のみを重視するのではなく、倫理的な判断ができる会社は繁栄するだろうと推測しています。

「理非曲直」の由来

「理非」は、道理にかなっていることとそうでないこと、つまり「善と悪」を指します。

「曲直」は曲がったこととまっすぐなこと、つまり「正と不正」を指します。

これら二つの熟語が組み合わさって、四字熟語の「理非曲直」になりました。

「理非曲直」の類義語

理非曲直には以下のような類義語があります。

  • 是非曲直(ぜひきょくちょく):物事の善悪・正不正のこと
  • 是非善悪(ぜひぜんあく):物事の正・不正、よしあしのこと
  • 正邪曲直(せいじゃきょくちょく): 正しいことと、正しくないこと
  • 曲直是非(きょくちょくぜひ):物事の善悪・正不正のこと
  • 善悪邪正(ぜんあくじゃせい):よこしまなことと正しいこと

「是非」「善悪」「正邪」なども、理非曲直と同様の意味として使われることがわかります。

「理非曲直」の英語訳

理非曲直を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • sense of right and wrong
    (善と悪の感覚)
  • inquiring into the rights and wrongs
    (理非曲直を正すこと)

まとめ

以上、この記事では「理非曲直」について解説しました。

読み方理非曲直(りひきょくちょく)
意味物事の善と悪、正と不正のこと
由来二字熟語「理非」と「曲直」の組み合わせ
類義語是非曲直、是非善悪、正邪曲直など
英語訳sense of right and wrong(善と悪の感覚)

情報が溢れかえっている現代社会で、善と悪、正と不正を判断するには、自分の頭でよく考えてみることが重要です。

「これは本当に正しいのか?」と批判的に物事を見ることを忘れないようにしましょう。