「理学部」と「工学部」は、どちらも大学の理系学部です。
私たちが日常使っているスマートフォンや車などの製品は、理学と工学による「研究の成果」と言っても過言ではありません。それほど、私たちの生活に密着している学問です。
しかし、そんな「理学部」や「工学部」について、具体的に知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「理学部」と「工学部」の違いについてご紹介します。
結論:違いは、研究の内容
「工学部」は、応用研究によって、ものづくりの技術を追求する学部です。
「理学部」をもっと詳しく
「理学部」は、基礎研究によって、日常の「なぜ?」を論理的に証明する学部です。基礎研究は、高校理科の延長のようなイメージで、基礎を高度なレベルまで追求します。
以下は、理学部にある学科の例です。日本一の学部数を誇る東海大学の理学部には、このような学科があります。
- 数学科
- 情報数理学科
- 物理学科
- 化学科
「工学部」をもっと詳しく
「工学部」は、応用研究によって、ものづくりの技術を追求する学部です。「理学部」よりも実践的な技術を学びます。
以下は、工学部にある学科の例です。日本一の学部数を誇る東海大学の工学部には、このような学科があります。
- 生命化学科
- 応用化学科
- 光・画像工学科
- 原子力工学科
- 電気電子工学科
- 材料科学科
- 建築学科
- 土木工学科
- 精密工学科
- 機械工学科
- 動力機械工学科
- 航空宇宙学科
- 医用生体工学科
基本的にどの学科でも、大学で得たスキルを元に企業で活かせるような内容の研究をするので、就職は工学部の方が理学部より有利であることが多いです。
「工学部」は、企業で働きたい人、開発職、エンジニアになりたい人におすすめです。
理工学部
理工学部は、「理学部」と「工学部」の両方が兼ね揃えられた学部です。
私たちが使っている商品は、「理学」で論理が証明された後、技術的な「工学」の観点から製品化されています。つまり、どちらも必要不可欠なのです。
理工学部は、「理学部」と「工学部」の両方を兼ね揃えているので、どちらかに特化するわけではありません。基礎から応用まで、段階的に身につけることができます。
高校3年生の段階で描いているやりたいことが、基礎研究なのか応用研究なのか明確でない人は、「理工学部」を選ぶ人が多いです。
まとめ
以上、この記事では、「理学部」と「工学部」の違いについて解説しました。
- 理学部:基礎研究によって、日常の「なぜ?」を論理的に証明する学部
- 工学部:応用研究によって、ものづくりの技術を追求する学部