故事成語「梨園(りえん)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「梨園」です。

「梨園」の意味、例文、由来、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「梨園」の意味をスッキリ理解!

梨園(りえん):演劇界、特に歌舞伎役者の世界のこと

「梨園」の意味を詳しく

「梨園」とは、演劇界、特に歌舞伎役者の世界のことです。

「梨園」はもともと、中国の唐(とう)の時代の宮廷音楽家養成所のことを表していました。

そして、日本では歌舞伎の成立とともにこの言葉が使われるようになりました。

なので、「梨園」は日本では歌舞伎界のことを表していることが多いです。

 

ちなみに、「梨園(なしえん)」の読むと梨が実っている農園のことになってしまうので、読み方には注意が必要です。

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「梨園」の例文

  1. 彼は大学で演劇について学び、卒業とともに梨園の世界に入ることを決意したようだ。
  2. 彼は梨園の人として、日々たくさんの観衆に歌舞伎を披露している。
  3. 彼女が歌舞伎役者と交際していたことは有名だが、ついに梨園の妻になったようだ。

➌の例文のように、「梨園」は「梨園の妻」という形で使われることも多くあります。

「梨園の妻」はニュースなどでもおなじみですよね。

「梨園」の由来

「梨園」の出典は『唐書(とうしょ)』の「礼楽志(れいがくし)」という章です。

詳しく見ていきましょう。

 

唐の末期の時代、玄宗(げんそう)という人が国を治めていました。

玄宗は音楽を愛し、なおかつ音楽について詳しい知識も持っていました。

そして、彼は宮中音楽隊の殿上で演奏する人を選び、梨の木が植えてある庭園で皇帝自ら育成しました。

 

また、彼は舞踏をする人も育成しました。

そして、これらの人々は「皇帝の梨園の弟子」と呼ばれていました。

このことから、「梨園」という言葉が生まれました。

 

ちなみに、安史の乱(あんしのらん)で宮廷の音楽隊も壊滅してしまい、衰退してしまいました。

その後、宮廷音楽隊は再興されますが、唐が滅亡すると、それとともに消滅してしまいました。

安史の乱

安史の乱とは、唐の末期の時代に安禄山(あんろくざん)や史思明(ししめい)らによって引き起こされた反乱です。

唐はウイグルなどの力を借りて、なんとか反乱を鎮めることができましたが、鎮圧までには10年かかりました。

そして、その後、まもなく唐は滅亡することになります。

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「梨園」の英語訳

「梨園」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • theatrical world
    (演劇界)

まとめ

以上、この記事では「梨園」について解説しました。

読み方梨園(りえん)
意味演劇界、特に歌舞伎役者の世界のこと
由来玄宗が梨の木がある庭園で音楽家を訓練したことから
英語訳theatrical world

「梨園」という言葉は有名なので、日常会話の中で使われたり、ニュースで出てきたりしますよね。

そして、「梨園(なしえん)」とも読めるので、誤解が多い言葉でもあります。

今度からは誤解しないように、正しい意味を忘れないようにしたいものです。

また、ピッタリな場面があったら、自分でこの言葉を使ってみるのもいいかもしれませんね。

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