「劣情(れつじょう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「劣情(れつじょう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「劣情」の意味をスッキリ理解!

劣情(れつじょう):いやしい情欲

「劣情」の意味を詳しく

「劣情」とは、いやしい情欲や心情のことです。たとえば、人に言うのがはばかられるような、動物的な欲求のことを言います。現在ではとりわけ性的な欲求に対して使うことが多いです。

劣は訓読みで「劣(おと)る」と読み、他のものと比べて何かが不足している様子や、品性に欠けている様子を表しています。情は「感情」や「恋心」を一字で表す漢字です。

この2つが組み合わさり、劣情は「品性に欠けた、いやしい感情」を意味するようになりました。特に「性欲」という意味でとらえられることが多いのは、「情」に「恋心」というニュアンスが含まれているためです。

なお、性欲以外の欲求を劣情と表現することも可能です。しかし、ほとんどの場合では性欲の意味で捉えられてしまうため、異性に対して使うときは特に注意が必要です。

「劣情」の使い方

  1. 相手に劣情を催したとしても、相手の合意がないままに行動に移してはいけない。
  2. 人々が劣情を抱かないよう、制服はきちんと着るべきだと言われた。
  3. 性犯罪の被害者に対して「劣情を煽(あお)る方が悪い」と言うのは、セカンドレイプにつながる。
  4. 仏教では、劣情を抱くことは大きなタブーとされている。

上記の例文のように、「劣情」は「催す」「煽(あお)る」「抱く」などの単語と共に使われます。

①は、非常に一般的な使い方です。相手に対して性的な欲求を抱いたとしても、相手の合意を取らずに行動に移すのはよくない、という意味です。

②は、制服に関する文章です。制服を着崩すと周囲の人が性欲を抱いてしまうから、きちんと着ましょう、と相手を諭しています。

なお、実際には、性犯罪に遭う確率と制服のスカート丈の長さに関連性は見られないという研究結果が出ています。被害者の服装を責めることはセカンドレイプにつながるため、注意しましょう。

 

③は、セカンドレイプについて注意喚起を行っている文章です。性犯罪被害者に対して、「人の性欲をかきたてるような服装をするから悪いんだ」という言葉かけをすることが、さらに被害者を追い詰めてしまうという意味の文です。

④は、やや広い意味で「劣情」という単語を使っています。仏教の世界では、性欲などの動物的な欲求を持つことは望ましくないとされています。それを制限するために、たくさんの戒律が定められています。

以上のように、「劣情」はマイナスな意味で使われることが多い単語です。

「劣情」の類義語

劣情には以下のような類義語があります。

  • 浅まし気:人の品性がいやしいこと
  • 情欲:性的な欲求や恋情
  • 色欲:性的や物的な欲求
  • 性欲:性的、肉体的な満足を得るための欲求

「劣情」の対義語

劣情には以下のような対義語があります。

  • 無欲:自分自身の欲望がないこと
  • 禁欲的:欲望を抑えようとすること
  • ストイック:自分を禁欲的に律すること
  • 寡欲:欲が少ないこと

「劣情」の英語訳

劣情を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • lust
    (異性や権力、財産を渇望すること)
  • sexual desire
    (性的な欲求)
  • erotic feeling
    (性的な感情)

“erotic feeling” はやや文学的です。

まとめ

以上、この記事では「劣情」について解説しました。

読み方劣情(れつじょう)
意味いやしい情欲
類義語浅まし気、情欲、性欲など
対義語無欲、禁欲的、ストイックなど
英語訳lust(異性や権力、財産を渇望すること)など

普段の会話ではあまり出てきませんが、恋愛小説などではよく出てくる単語です。