今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「レトロ」です。
「レトロ」の意味、具体例、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
☆「レトロ」をざっくり言うと……
英語表記 | レトロ(retro) |
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意味 | 古いものを好むこと。または、古さやノスタルジーを感じさせる物事 |
語源 | 「過去を懐かしむ」という意味の英単語 “retrospective” |
類義語 | 懐古的、懐古主義、ノスタルジー、ヴィンテージ、アンティーク |
「レトロ」の意味をスッキリ理解!
「レトロ」の意味を詳しく
「レトロ」とは、古いものを好むこと。または、古さやノスタルジーを感じさせる物事です。
「レトロ」は、「過去の思想や価値観、伝統を重んじる保守主義」とは異なり、「物の見た目の古さを好む」という意味合いが強いです。
「レトロ」の具体例
「レトロ」とは、古さやノスタルジーを感じさせるようなものを表現する際に使われる言葉です。
一例として、以下のようなものを「レトロ」と表現することがあります。
- 京都の古い街並み
- 黒電話
- フィルムカメラ
ただし、「レトロ」と感じるかどうかは人の感性によるので、上記が必ずしも「レトロ」だと感じるとは限りません。
「レトロ」の使い方
「レトロ」には以下のような使い方があります。
- 将来は、レトロな車に乗りたいと考えている。
- レトロな街並みを歩いていると、タイムスリップをした気持ちになる。
- レトロ調なファッションで、周りを魅了する。
➌のように、「古さを感じさせるようす」を「レトロ調」と表現することがあります。
「レトロ調」という表現は「本当に古い製品」のことを表すよりも、「見た目を古く見せた製品」というニュアンスで使われることが多いです。
「レトロ」の語源
「レトロ」の語源は英語の “retrospective” です。
英語の “retrospective” には、以下のような意味があります。
- 過去を懐かしむさま
- 過去に関係のあるようす
- 遡及的(そきゅうてき)な
- 振り返る
“retrospective” には、「過去を振り返る」「過去を懐かしむ」という意味があることがわかります。
“retrospective” を省略したカタカナ語が「レトロ」になります。
カタカナ語の「レトロ」は、 “retrospective” よりも限定的な意味で使われるので、注意しましょう。
「レトロ」の類義語
「レトロ」には以下のような類義語があります。
- 懐古的(かいこてき):古いものを懐かしむさま
- 懐古主義(かいこしゅぎ):古いものを懐かしむ考え方
- ノスタルジー:懐かしさに伴う儚さ・哀しさ・寂しさ
- ヴィンテージ:100年未満に作られた古いもの
- アンティーク:100年以上前に作られた古いもの
「ヴィンテージ」「アンティーク」と「レトロ」の違い
「ヴィンテージ」「アンティーク」「レトロ」はすべて「古い製品」を表しますが、作られた年代によって使い分けが必要です。
「ヴィンテージ」は「100年未満に作られた古いもの」という意味があり、「アンティーク」には、「100年以上前に作られた古いもの」という意味があります。
それに対して「レトロ」は非常に広い意味をもっており、「年代に関わらず古さを感じさせるもの」を表します。
また、工業製品などでは、現行技術で作られ見た目だけを古風にデザインしたものも「レトロ」と表現することがあります。
ただし、「ヴィンテージ」や「アンティーク」という言葉を年代によって使い分けている人は少ないです。
実際には、古着などの洋服関係では「ヴィンテージ」が多く使われ、家具や食器などに関しては「アンティーク」という表現が使われます。
製品の分野によって使い分けがされていることがほとんどであるのです。
まとめ
以上、この記事では「レトロ」について解説しました。
英語表記 | レトロ(retro) |
---|---|
意味 | 古いものを好むこと。または、古さやノスタルジーを感じさせる物事 |
語源 | 「過去を懐かしむ」という意味の英単語 “retrospective” |
類義語 | 懐古的、懐古主義、ノスタルジー、ヴィンテージ、アンティーク |
「レトロ」には、類義語が複数ありますが、それらとの違いもしっかりと理解しておきましょう。