「ルサンチマン」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ルサンチマン」です。

「ルサンチマン」の意味・使い方・語源についてわかりやすく解説します。

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「ルサンチマン」とは?

ルサンチマン(ressentiment):弱者が強者に対して恨み・妬み・嫉み(そねみ)などの感情を持つこと

「ルサンチマン」の意味を詳しく

「ルサンチマン」とは、弱者が強者に対して恨み・妬み・嫉みなどの感情を持つことです。

ルサンチマンは、デンマークの思想家であるキルケゴールによって、哲学的な意味をもつ言葉として定義づけられました。

ここでは、「妬みが定着すると、その相手の足をひっぱって邪魔をするようになる」ことを示し、このような人を批判しました。

 

その後、ニーチェがこの言葉を再定義しました。そこで、ルサンチマンは「弱者は行動によってうっぷんを晴らすことが禁じられているため、想像上の復讐によってその埋め合わせをするようになる」という意味になりました。

つまり、ルサンチマンは「あの人は恵まれているが、自分のことばかり考えててだめな人間だ。それに比べて、私は恵まれない境遇の中で一生懸命頑張ってる。だから私の方が素晴らしい」という一連の心の動きのことです。

 

有名人や芸能人のスキャンダルに人々が過剰に反応することも、ルサンチマンだと言えます。

テレビ等に出て成功しているような人への妬みの感情から「恵まれているあの人がいい人間であるはずがない」と信じ、それがやっと明かされたとばかりに攻撃をすることです。

ルサンチマンを持つ人を批判したキルケゴールに対し、ニーチェは、ルサンチマンを人間の本質であると主張しました。

 

例えば、キリスト教の中にもルサンチマンを見つけることができます。

ユダヤ人はローマ人にしいたげられ、貧しく、不幸な日々を過ごしていました。そうした状況から逃れるために、武力で革命を起こすこともできませんでした。

イエスは以下の言葉をユダヤ人に与えます。

「貧しい人々は、幸いである、神の国はあなたがたのものである」
「飢えている人々は、幸いである、あなたがたは満たされる。今泣いている人々は、幸いである、あなたがたは笑うようになる」

このように、ユダヤ人は心の中で、自分たちがローマ人よりも優れていると確信し、勤勉に働きました。ここに、ニーチェはルサンチマンを見出したと言われています。

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「ルサンチマン」の使い方

  1. 彼は、幼少期からルサンチマンを抱きながら育った。
  2. 弱者は強者に対してルサンチマンをもつことがある。
  3. 心に根差すルサンチマンを克服するように努める。

上の例文のように、「ルサンチマン」は「抱える」「持つ」「克服する」などの表現を後ろにつけて用いられることが多いでしょう。

「ルサンチマン」の語源

ルサンチマンの語源はフランス語の “ressentiment” です。

キルケゴールが哲学上の用語として最初に使い始めました。“ressentiment”とは、「長い間に渡ってわだかまり続けた感情や腹立ち」という意味をもつ言葉です。

現在はニーチェが定義した「弱者が強者にもつ妬み、嫉み、憎悪、非難」という意味で使われています。

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まとめ

以上、この記事では「ルサンチマン」について解説しました。

英語表記 ルサンチマン(ressentiment)
意味 弱者が強者に対して恨み・妬み・嫉みなどの感情を持つこと
語源 「長い間に渡ってわだかまり続けた感情や腹立ち」という意味をもつフランス語の“ressentiment”

ルサンチマンに陥らないためには、不足しているものに目を向けて生きるのではなく、自分にあるものに視点をあてて生きていく姿勢が重要ですね。

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