「研究」と「開発」の違いとは?職種についてもわかりやすく解説

違いのギモン

「研究」も「開発」も硬く、よくわからないイメージはありませんか。普段私たちが使用している「物」は様々な過程を経て商品化されていますが、実は「研究」も「開発」も両方がそれに当てはまります。皆さんはその違いを説明できますか。

この記事では「研究」と「開発」について解説します。

結論:違いは「過程」

「研究」とは「調べることや発見すること」で、「開発」とは「作り出すこと」です。

つまり、日常私たちが使用している製品は、「研究」を元にその後に「開発」が行われ、生まれています。

「研究」をもっと詳しく


「研究」の目的は、「調べることや発見すること」です。そのため、その方向は不可能であると示すことも大事な成果になります。

ある事柄について調査し、観察したり実験することによってその考察を熟考し、データを解析します。このような手順を踏むことで、現象や法則性についての発見につながり、解明・追求・探求へと発展して行きます。

そのため、「研究」は商品やサービスを実用化・製品化するための基礎となる部分です。大学の研究室で実験をするような、アカデミック、学問的な色彩が強まります。

研究職について

研究職は「基礎研究」を行う仕事です。基礎研究には論文を読んだり、実験に立ち会うことも含まれます。

基礎研究と応用研究に分けることができ、研究結果の提供先が学校なのか、企業なのか、国なのか、によっても仕事内容に差は出てきます。しかし、共通して言えることは、結果がわからない状態での「研究」であるため、かなりの根気が必要です。

そのため、理系的な要素の多い職業です。一般的に研究職と開発職の年収に大きな差はありません。

「開発」をもっと詳しく

「開発」の目的は、「作り出すこと」です。

すでに知られている、または「研究」によって得られた科学的な知識・経験を利用して、新しい技術や製品・サービスを生みだし実用化することを意味します。

開発職について

開発職は「製品化」する仕事を指します。研究職の方によってされた基礎研究を応用し、どのように製品に活かせるかを考えるのが開発職です。臨床試験や治験なども担当することがあり、仕事の幅は広くなっています。

商品開発や技術開発など、企業で活躍する「開発職」は実験をすることはほとんどなく、「研究」の結果を活かそうとする職業です。情報収集やプレゼンテーションなど、文系的な要素の強い部門です。

まとめ

以上、この記事では、「研究」と「開発」の違いについて解説しました。

  • 研究:調べること、発見すること
  • 開発:作り出すこと

「研究」という過程があって、やっと「開発」ができると知るとなんだか世の中の商品の成り立ちを知りたくなってきませんか。日常生活のちょっとしたことでも技術が活きているので、少し目を向けてみてください。