「追憶」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は熟語の「追憶(ついおく)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「追憶」をざっくり言うと……

読み方追憶(ついおく)
意味昔の出来事や故人を思い出して、懐かしむこと
類義語懐古や追懐など
英語訳reminisce(思い出を語る、追憶する)

「追憶」の意味をスッキリ理解!

追憶(ついおく):昔の出来事や故人を思い出して、懐かしむこと

「追憶」の意味を詳しく

追憶とは、過去の出来事や、出会った人々を思い出して懐かしみを感じることです。ただ思い出すだけでなく、今の自分を過去の自分に置き換えるように、当時の心情や行動を思い起こすことを指します。

それでは漢字を詳しく見ていきましょう。「追」は先に進むものへついていく、あるいは捕らえるために急いでいくことを意味します。「憶」は心の中にとどめて、忘れないことや過去を思いやることを意味します。

二つを合わせると、過去のように流れていってしまうものを捕らえ、心に留めて思いをはせるという意味になります。

 

ちなみに、時代や人物ではなく故郷を懐かしむ際には、別の表現があります。それは、郷愁(きょうしゅう)や望郷 (ぼうきょう)です。

「追憶」の使い方

    1. 妻と出会って初めて言葉を交わした時のことを追憶する。
    2. まだこの街に活気があって栄えていた頃の追憶にふける。
    3. 早期に亡くなってしまった彼の存在は今もなお人々の追憶の中に生きています。

②の「追憶にふける」という表現は思い出に浸り、夢中になることを意味します。

「追憶」の類義語

「追憶」には以下の類義語があります。

  • 追想:過ぎ去ったことや、故人を思いしのぶこと
  • 追懐:昔のことを懐かしく思い出すこと
  • 懐古(かいこ):過去のことを懐かしく思い返すこと
  • 回顧(かいこ):過去を顧みること
  • 回想:過去の出来事を思い返すこと
「追想」「追懐」「懐古」は、過去を思い出して懐かしく思う気持ちが強く表現する言葉です。

対して「回顧」や「回想」には過去を思い返して反省し、改めて考えるという意味が含まれます。

「追憶」の英語訳

「追憶」を英語に訳すと以下のような表現になります。

  • remember
    (思い出す)
  • memory
    (記憶力や想起力)
  • nostalgia
    (故郷や過去の出来事を懐かしく思う気持ち)
  • reminisce
    (思い出を語る、追憶する)
例文
  • I feel nostalgia when I’m back to my home town.
    (私は故郷に帰ると、とても懐かしい気持ちになります。)
  • She reminisced about the struggles she faced during high school years.
    (彼女は高校時代に直面した苦労について追憶しました。)

まとめ

以上、この記事では「追憶」について解説しました。

読み方追憶(ついおく)
意味昔の出来事や故人を思い出して、懐かしむこと
類義語懐古や追懐など
英語訳reminisce(思い出を語る、追憶する)

毎日を過ごす中、ふと立ち止まって「追憶」にふけることはありますか。今を忙しく生きていると、大切な人、大切な思い出をつい忘れてしまうことがあります。たまには足をとめて振り返ってみても良いかもしれません。