「リメディアル」とは?意味と使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「リメディアル」です。
「リメディアル」の意味、背景、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。

「リメディアル」の意味をスッキリ理解!

リメディアル(Remedial):学習の遅れた生徒に対して行う補修教育、治療教育

「リメディアル」の意味を詳しく

「リメディアル」とは、学習の遅れた生徒に対して行う補修教育、治療教育のことです。

いわゆる「学びなおし」です。

日本では基本的に「大学教育を受けるにあたって不足している基礎学力を補うために行われる教育」のことを指します。小学校や中学校で行われるものでは無く、学力の足りない大学生に対して行われる教育を示すのです。

「大学受験レベルまでの学力を付けさせる」ことを目的としていますが、学校によっては中学などの義務教育レベルから学びなおすこともあります。

「リメディアル」の背景

日本で「リメディアル」が登場した背景について説明します。

「リメディアル」は、大学生の基礎学力の低下によって導入されたシステムです。

大学生の基礎学力の低下の原因は、主に以下の5つが挙げられます。

  1. 履修科目数減少
  2. 授業時間数減少
  3. 大学入試受験科目数の減少
  4. 大学入試の多様化
  5. 少子化による18歳人口の減少

➊と➋の履修科目数・授業数の減少は1980年度から日本で行われた「ゆとり教育」によって起こった変化です。

「ゆとり教育」とは、学習時間と内容を減らしてゆとりある学校を目指した教育方針のことです。

それまでの「詰め込み教育」と言われていた「知識量偏重型の教育方針」を辞め、「思考力を鍛える学習」を重視した教育方針です。

 

また、➌の「大学入試の多様化」とは、それまで「統一テストやセンター試験などの一次試験と、大学ごとの二次試験」という受験方法がほとんどであったのに対し、学力以外の方法による入学試験が増えたことを指します。

一般入試以外の入学方法としては、主に以下の3つが挙げられます。

  • 指定校推薦:大学が高校に推薦枠を与え、その高校が選抜した生徒が出願する入試方法
  • AO入試:学力試験を課さず、高校での成績や小論文、面接などで人物を評価する入試方法
  • 公募推薦:大学が面接、小論文、学力試験などを課して合否を判定する入試方法

これらの方法で大学に入学した生徒は、一般入試で大学に入学した生徒よりも学力が低い傾向があります。

また、18歳以下の人口が減ると、入試の倍率が下がり平均の学力が下がる傾向があります。

これらの理由により、大学の授業を理解できない学生が増え、そのような学生を救済する目的で「リメディアル」が始まりました。

「リメディアル」の使い方

「リメディアル」には以下のような使い方があります。

  1. リメディアルによって高校までの学びなおしを行う。
  2. 近年の日本では、リメディアル教育の必要性が叫ばれている。

「リメディアル」は、➋のように「リメディアル教育」と言われることもあります。

「リメディアル」の語源

「リメディアル」の語源は英語の “Remedial” です。

“Remedial”は形容詞で、主な意味は以下の4つです。

  • 救済的な
  • 矯正的な
  • 改善的な
  • 補修的な

「救済的な」「補修的な」という意味から「学習の遅れた生徒に対して行う補修教育」というカタカナ語としての意味につながりました。

「リメディアル」の類義語

「リメディアル」には以下のような類義語があります。

  • 補修教育
  • 治療教育

まとめ

以上、この記事では「リメディアル」について解説しました。

英語表記リメディアル(Remedial)
意味学習の遅れた生徒に対して行う補修教育、治療教育
語源「補修的な」という意味の英単語 “Remedial”
類義語補修教育、治療教育

「リメディアル教育」が行われるようになった背景まで知っておけるといいですね。