「黎明」の意味とは?読み方は?使い方から英語や対義語や類語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「黎明(れいめい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「黎明」をざっくり言うと……

読み方黎明(れいめい)
意味夜明け。また、新しいことが始まろうとする時
類義語暁、萌芽、草創
対義語薄暮
英語訳daybreak, dawn

「黎明」の意味をスッキリ理解!

黎明(れいめい):夜明け。また、新しいことが始まろうとする時。

「黎明」の意味を詳しく

「黎明」の原義は夜明けです。「黎」には「青黒い」、「明」には「(夜が)あける」という意味があります。したがって、「黎明」は薄暗い夜空がだんだんと明けていく頃を指しています。

また、そこから派生し、新しい物事が始まろうとする時のことを比喩的に「黎明」と表現します。この意味では、「黎明期」という言い回しがよく使われ、新しい時代や文化の幕開けを表しています。

「黎明」の使い方

  1. 私たちは、黎明に家から出て行った。
  2. あの企業は、インターネットの黎明期を支えていた。

①では「夜明け」、②では「新しいことが始まる頃」という意味で「黎明」が使われています。②に出ている「~の黎明期」という表現はよく使われ、その物事が盛り上がる前の準備段階を指しています。

「黎明」の類義語

黎明には以下のような類義語があります。

  • 暁(あかつき):日が昇る前の薄暗い頃
  • 萌芽(ほうが):芽が出ること。転じて、物事の始まりのこと
  • 草創(そうそう):物事の始まり

「夜明け」という意味においては、「暁」が類義語です。また、「暁」は比喩的にも使われ、その場合の意味は「物事が実現したその時」です。

「萌芽」「草創」は、「物事の始まり」という意味において「黎明」の類義語と言えます。それぞれ、「黎明」と同じように、「萌芽期」「草創期」といった表現があります。あわせて覚えておきましょう。

「黎明」の対義語

黎明には以下のような対義語があります。

  • 薄暮(はくぼ):日が沈もうとする頃

「物事の始まり」という意味に対しては、「衰退」や「終焉」が対義語として使われることが多いです。「衰退」は「勢いが弱まること」、「終焉」は「物事の終わり」という意味です。

「黎明」の英語訳

黎明を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • daybreak
    (夜明け)
  • dawn
    (夜明け、始まり)

“daybreak” は夜明けのみを指しますが、“dawn” は比喩的に物事の始まりを表すことが出来ます。それぞれを用いた例文は以下の通りです。

例文
  • We left home at daybreak.
    (私たちは、黎明に家を出た)
  • The moon at dawn was beautiful.
    (明け方の月は綺麗だった)
  • Soseki Natsume is one of writers who represents the dawn of modern literature.
    (夏目漱石は、近代文学の黎明期を代表する作家の一人だ)

まとめ

以上、この記事では「黎明」について解説しました。

読み方黎明(れいめい)
意味夜明け。また、新しいことが始まろうとする時
類義語暁、萌芽、草創
対義語薄暮
英語訳daybreak, dawn

誰かが何か新しいことを始める時、「黎明」という表現は決まって出てきます。「黎明期」といった類似表現もあわせて覚えてみましょう。