今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「リハーサル」です。
「リハーサル」の意味・使い方・語源・「ゲネプロ」との違いについてわかりやすく解説します。
☆「リハーサル」をざっくり言うと……
英語表記 | リハーサル(rehearsal) |
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意味 | 本番前に行われる本番同様の動きを確認する練習 |
語源 | 英語の“rehearsal” |
「リハーサル」と「ゲネプロ」の違い | 「ゲネプロ」=「通し舞台稽古」 |
「リハーサル」の意味をスッキリ理解!
「リハーサル」の意味を詳しく
「リハーサル」とは、本番における動きを確認する練習のことです。
「リハーサル」は主に演劇やコンサート、テレビなどの収録の本番の前に行われます。進行の流れや照明の位置など、それぞれの役割の最終確認として行われます。たとえば、演劇の場合は、演者の登場位置や照明の調節、音響の調節など細やかな確認を含めた流れの確認を行います。
「リハーサル」は、しばしば「リハ」と略して使われることもあります。
「リハーサル」の使い方
- 明日、私が所属している演劇部の発表があるので、今日1日かけてリハーサルを行う。
- 私の好きな俳優は本番前に必ずドライリハーサルを行うそうだ。
上の例文のように、「本番前に」や「発表」「明日」などのような言葉と一緒に用いられる傾向があります。
①の「リハーサル」は上記で説明したように「本番前の全体の流れを確認するための練習」という意味で使用されています。「明日行われる演劇部での発表に向けて演者の立ち位置やセリフ、照明の確認などの確認を本番さながらに行う」という意味です。
②の「ドライリハーサル」は主にテレビや映画界で使用されます。「ドライリハーサル」とは、テレビやドラマの収録の前に行われる、「テレビカメラなしのリハーサル」のことを言います。
この業界でのリハーサルはいくつかの段階があります。たとえば、テレビカメラなしの「ドライリハーサル」、カメラを回しながら行う「カメラリハーサル」、カメラを回しながら止まることなくひと通しで行われる「ランスルー」などが挙げられます。
「リハーサル」の語源
リハーサルの語源は英語の “rehearsal” です。
“rehearsal”は英語で「下稽古、復唱すること」という意味です。“rehearsal”は名詞で、動詞の“rehearse”に「〜すること」という意味の“al”をつけて、「下稽古すること」という名詞になりました。
「リハーサル」と「ゲネプロ」の違い
「ゲネプロ」とは、「通し舞台稽古」のことです。実際に公演を行う会場で通しリハーサルをすることを言います。
「ゲネプロ」という表現はそもそも略語で、本来はGeneralprobe(ゲネラールプローベ)というドイツ語です。「総合」という意味を持つ“General”、「稽古」という意味を持つ”Probe”で構成されています。
「ゲネプロ」は「リハーサル」と同様に、主に演劇やコンサートなどの場面で使われている言葉です。「ゲネプロ」と「リハーサル」は同じような意味をもちますが、「ゲネプロ」の方が、本番直前の最終確認という意味合いが強くなります。
実際に公演を行う会場でゲネプロを行うことによって、実際の距離感や客席からの見え方を確認することができます。
最近では、「公開ゲネプロ」という形でゲネプロを報道陣に公開したり、ゲネプロの前後に囲み会見を行うケースも増えています。
まとめ
以上、この記事では「リハーサル」について解説しました。
英語表記 | リハーサル(rehearsal) |
---|---|
意味 | 本番前に行われる本番同様の動きを確認する練習 |
語源 | 英語の“rehearsal” |
「リハーサル」と「ゲネプロ」の違い | 「ゲネプロ」=「通し舞台稽古」 |
「リハーサル」について理解できたでしょうか。リハーサルを重ねることが、本番を成功させる一番の秘訣といえるでしょう。「リハーサル」と「ゲネプロ」の違いにも注意して、使い分けることができるようになりましょう。