今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「リファレンス(reference)」です。
「リファレンス」の意味、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
☆「リファレンス」をざっくり言うと……
英語表記 | リファレンス(reference) |
---|---|
意味 | 経歴や書籍を参照すること |
語源 | 英語の “reference” |
類義語 | 証明書、参照 |
「リファレンス」の意味をスッキリ理解!
「リファレンス」の意味を詳しく
「リファレンス」とは、経歴や書籍を参照することです。
「リファレンス」「レファレンス」というふたつの表記方法がありますが、意味は同じです。
「リファレンス」は、さまざまな場面で使われますが、主に「参照」という意味で使われます。
大きく分けると以下の5つの意味があります。
- 就職のときの「リファレンス」
- 図書館の「リファレンス」
- IT業界の「リファレンス」
- ハードウェアの「リファレンス」
- 航空券や商品の「リファレンス」
就職のときの「リファレンス」
転職や就職のシチュエーションで使う「リファレンス」は「経歴参照」という意味です。
転職の際などに「リファレンス」の提出を求められることがあります。
企業が行う、求職者の経歴照会や人物調査のことです。主に、求職者の以前の雇用先に対して行います。
図書館の「リファレンス」
図書館や資料館のサービスのひとつにも「リファレンス」があります。
このときの「リファレンス」は、「探し物の手伝い」というとても広い意味で使われています。
具体的には、書籍や文献の探し方の案内をしたり、利用者の探している文献などを利用者に代わって探したりすることです。
規模の大きい図書館には「リファレンスデスク」という名前のコーナーが設けられていることもあります。
IT業界の「リファレンス」
IT業界で「リファレンス」と言うときは、マニュアルや仕様書のことを指します。
「リファレンスマニュアル」と言って、詳細な情報が書かれた参考文献を指すこともあります。
ハードウェアの「リファレンス」
ハードウェアの中で、その年や時期において、基準になる機種のことを「リファレンス機」と言います。
ハードウェアとは、機械や装置、設備のことです。
「リファレンス機」という用語は、ハードウェアの中でも、スマートフォンなどの乗り換えの激しいものに使われます。
リファレンス機を基準として考えて、アプリケーションやその他の機器が互換性があるのかを確認します。
また、基準となるデータや信号のことを「リファレンスデータ」といいます。
これらふたつから「リファレンス」が「基準」という意味でも使われていることがわかりますね。
「基準」となる機器やデータが「参照」されるため、「リファレンス」という言葉が使われていると考えられます。
航空券や商品の「リファレンス」
航空券やチケットに印字されている番号に「リファレンスナンバー」というものがあります。
「予約番号」や「航空券番号」という意味です。
また、ロレックスなどの高級時計には種類ごとに「リファレンスナンバー」が印字されています。
これは時計のモデル、つまり型番や種類を表すものです。ひとつひとつについている「シリアルナンバー」とは異なるので注意が必要です。
「リファレンス」の使い方
「リファレンス」には以下のような使い方があります。
- リファレンスの提出を求める
- 時計のリファレンスナンバーを確かめる
- リファレンス機で動作確認を行う
➊は「経歴参照」、➋は時計の「型番号」、➌は「基準となる機器」を意味しています。
「リファレンス」の語源
「リファレンス」の語源は英語の “reference” です。
英単語の “reference” には、以下のように非常に多くの意味があります。
- 言及すること
- 論及
- 参照
- 照合
- 参考
- 参照文
- 引用文
- 参考文献
- 参考図書
- 証明書
「リファレンス」の類義語
「リファレンス」には以下のような類義語があります。
- 証明書:ある事の真実を証拠だてるための書面
- 参照:照らし合わせて参考にすること
まとめ
以上、この記事では「リファレンス」について解説しました。
英語表記 | リファレンス(reference) |
---|---|
意味 | 経歴や書籍を参照すること |
語源 | 英語の “reference” |
類義語 | 証明書、参照 |
「リファレンス」は使われる場面によって意味合いが少しずつ変わります。使い分けがきちんとできるようにしておきましょう。