「ニラレバ」と「レバニラ」の違いとは?どっちが正しい?地域で違う?

違いのギモン

時々、どちらが正しいのか論争が起こる言葉があります。

それは「ニラレバ」と「レバニラ」です。

この2つの言葉はどちらも牛や豚のレバーをニラやショウガなどと炒めて塩、コショウ、しょうゆなどで味付けした中華料理を指しています。

 

どちらが正しい読み方なのではなのでしょうか。今回はその論争に決着をつけたいと思います。

では、「ニラレバ」と「レバニラ」の違いについて見ていきましょう。

結論:レバニラは一般的だが、ニラレバが正しい

まず、「ニラレバ」は本来は正しい呼ばれかたです。

一方、「レバニラ」は一般的な呼ばれかたです。

つまり、本来は「ニラレバ」が正しいのに、「レバニラ」という読み方のほうが広まってしまったのです。

「ニラレバ」をもっと詳しく

「ニラレバ」は本来は正しい呼ばれかたです。

なぜなら、中国では「韮菜炒牛肝」と表記するからです。「韮菜」はニラのことを表していて、「炒」とは炒めることで、「牛肝」は牛のレバーのことを表しています。

つまり、中国語では「ニラ→レバ」の順になっているのです。

 

また、この料理はレバーの炒め物にニラがトッピングされているものなので、やはり「ニラ入りレバー炒め」略して「ニラレバ」が正しいです。

そして、飲食店の中でも餃子の王将などはメニューに「ニラレバ」と表記しています。

「レバニラ」をもっと詳しく

「レバニラ」は一般的な呼ばれかたです。

ちなみに、レバニラという名前が広まったのは「天才バカボン」の影響だと言われています。

バカボンのパパの大好物が「レバニラ」だったからです。

 

ちなみに、当時のこの料理の一般的な呼ばれかたは「ニラレバ」であったようで、バカボンではわざと変な風に呼んでいたようです。

バカボンでは「太陽も西から登って東に沈む」くらいですから、これも納得です。

しかし、困ったことにこの呼ばれかたがすっかり定着してしまい、現在にいたるのです。

 

ちなみに、飲食店の中でも大阪王将などではメニューに「レバニラ」と表記しています。

まとめ

以上、この記事では、「ニラレバ」と「レバニラ」の違いについて解説しました。

  • ニラレバ:本来は正しい呼ばれかた
  • レバニラ:一般的な呼ばれかた

というわけで、正しいのは「ニラレバ」です。

しかし、一般的ではないので、ふだんは「レバニラ」と呼んだほうが無難でしょう。

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和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。